この世界の不思議

この世界のいろんなことについて、思ったことを書いていきます。

笑、という漢字は、なぜ、竹かんむりなのか。

みなさん天機です٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

今回は、この世界の不思議と、漢字に関係する

記事を書いてみようと思います。

 

 

さて、今回注目したい漢字は、

「笑」

という漢字です。

 

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あはは、と笑うときの「笑」という漢字ですが、

この漢字、竹かんむりが入っています。

 

 

これは、なぜなんでしょうか?

 

 

 

 

一見したところ、

笑う、ということと、植物の竹には、

あまり関係がないように思えます。

 

 

昔のひともそう思ったらしくて、

笑と竹かんむりを関連づけるのには苦労しており、

どうして笑という字に竹かんむりがついているのか

については、

諸説が唱えられています٩( ๑╹ ꇴ╹)۶

 

 

 

 

ネットを見てみると、

以下のような説があります。

 

 

①笑という漢字は、もともとは口へんがついていて、

 咲のような漢字から転じてできたものだ

 口をすぼめて笑うところからきている

 

②竹でできたかごを頭からかかぶった犬がやってきて、

 その様子が面白くてみなで笑ったところからできた

 

③竹でできた鞭のようなもので犬を叩くと

 犬が怒って牙をむきだして吠えるところからできた

 

以上の②と③の説は、

竹と犬の関連から「笑」という字をとらえています。

 

ちなみに、古代中国で漢字について解説した古典である

説文解字」では、「笑」という字について、

「喜びをあらわすものであり、竹と犬から成る」

としています。

 

 

引き続き、ほかの説を見てみましょう。

 

 

④竹でできた髪飾りを髪につけた女性が

 身をくねらせて舞を踊る様子からできた

 

⑤女性が舞を踊る様子であるが、竹かんむりの部分は

 上のほうに高くかかげた女性の両手をあらわす

 

⑥女性が舞を踊る様子であるが、竹かんむりの部分は

 女性の長い髪をあらわす

 

⑦竹林に風があたると、さわさわとそよぐが、

 その様子が人の笑う様子に似ている

 

 

とまあ、このように諸説紛々としているわけです((((;゚Д゚))))

 

 

で、漢字に関してはいつものことなのですが、

ネット上で、たとえばヤフー知恵袋のようなところで、

漢字についての質問があると、

それに対する回答者の回答は基本的に、

その漢字の成り立ちについての

いろんな学説の紹介、というかたちをとることになります。

 

 

あたりまえのことですが、

その漢字の成り立ちについて、

自分の頭でいちから考えて、独自説を創り出して

質問者に提示する、なんてことは

通常はないわけです٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

ですが、このブログの筆者である天機は、

なんでもいちから考えてみるのが好きなので、

ここでも、

「笑」という漢字の成り立ちについて、

いちから独自説をたててみようと思います。

 

 

 

 

では、この「笑」という漢字に、

竹かんむりが入っているのはなぜなのか、考えていきましょう。

 

 

昔のひとは、

具体的な植物の竹との関連を考えて、

竹のかごをかぶった犬、とか、

竹のむちで犬をたたく、とか、

竹の髪飾りをつけた女性、とか、

竹が風でそよぐ、とかいったことを考えたようですが、

自分は、

竹のもつ、ある性質に着目したいと思います。

 

 

 

 

その性質というのは、

竹というのは、

 

節(ふし)をもつ

 

植物だということです。

 

 

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竹という植物は、その幹となる部分が

ほかの植物や樹木とは異なって、

一定間隔ごとに節で区切られた構造をもっています。

 

 

まるで、

ぷつん、ぷつん、ぷつん、、、、

と、区切りが入るような感じなのです。

 

 

 

 

ここで、

人間の「笑う」という現象についても

考えてみましょう。

 

 

意外な感じがするかもしれませんが、じつは、

「笑う」という人間の生理現象のなかにも、

節による区切りのようなものを

見つけることができますよ٩( ๑╹ ꇴ╹)۶

 

 

 

 

ここでみなさん、ためしにちょっと、

笑い声をたててみてください。

 

 

 

 

どうですか?

 

 

 

 

ははははは、という感じで、

笑い声が生じたのではないでしょうか?

 

 

 

 

ははははは。

 

 

 

 

 

は|は|は|は|は|。

 

 

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

笑う、という人間の生理現象は、

は、は、は、は、は、と、

短く区切られた呼気が連続することで成立していませんか?

 

 

これは、怒るとか、悲しむとか、あと、

咳をするとか、深呼吸をするとか、いろいろありますけど、

呼気を吐き出すほかの人間の生理現象には、

あんまり見られないような呼気の出し方だと思うんですね。

 

 

たとえば、怒るなら「こらっ!」とか「こらー!!」って言って、

そこでいったんは終わりです。

 

 

悲しみを表現する場合には、

「あああああーーー!!」と、どちらかというと

連続するような呼気になりますね。深呼吸の場合も、そうです。

 

 

咳をするとかなら、「ゴホン!」とか、「ゴホンゴホン」

とかでしょうか。

 

 

 

 

こうやってみてくると、笑うときみたいに

「は、は、は、は、は」と

呼気が細かく、まるで節で分けられたみたいに

分断されたものが連続するような呼気の出し方というのは、

ほかの生理現象にはちょっと見られないものなんじゃないかな、

と思うのです。

 

 

つまり、

笑う、という漢字のなかに竹冠が入っているのは、

植物の竹にも、人間の笑うという生理現象のなかにも、ともに、

節で区切られたような分節構造が見出されるという共通点があるので、

それで竹冠が用いられているんじゃないのだろうか、

と天機は思ったのです。

 

 

 

 

そして、ここからはいつもの天機の独創理論なのですが、

漢字というものはおそらく、

この世界で実際に見たり触れたりできるところの

個別具体的なものではなくて、

この世界にかたちをとって現れてくる前の、

根源的ななんらかの「原理」のほうに言及して出来上がっている

文字体系だ、なんて天機は考えています。

 

 

つまり、この世界にいろいろと形をとって現れてくるまえに、

なんらかの原理が先に存在したはずだ、

と考えているのですね。

 

 

なので、この笑うという漢字に竹冠がふくまれているという

事例に関しても、もしかしたら、

この世界には、

「節で区切られた分節構造をもつもの」

という原理がまずあって、

それが具体的に植物のかたちをとってあらわれたものが竹であり、

人間の生理現象として具体化したものが笑うという行為

なんじゃないだろうか、なんて、

そんなことを考えていました。

 

 

 

 

以上、天機でした( ´ ▽ ` )ノ