この世界の不思議

この世界のいろんなことについて、思ったことを書いていきます。

吉川三国志と、宮城谷三国志。

みなさん天機です٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

今回は、三国志のお話でも書いてみましょう。

 

 

天機は若いころ、

三国志をぜんぜん知りませんでした。

 

 

同級生の男子とかは、

三国志とかをけっこう知っているのがいて、

話題になったりしていたのですが、

自分はぜんぜん知らなくて話題についていけず、

くやしい思いをしたりもしたものです(;´∀`)

 

 

それで、

大学3年のときに漫画喫茶の深夜パックというので

漫画喫茶にこもって、

横山光輝さんの三国志60巻をいっきょに読破した

ことがあったんですね。

 

 

ところが横山三国志というのは、

蒼天航路とかとは違って

基本的に登場人物はみな似たような顔をしていて、

ストーリーも単調なので

読破してもすぐに忘れてしまうんですよね( ノД`)

 

 

自分も横山三国志の内容がどんなだったか

いまでは全然おぼえていません。

 

 

それで最近になって、

もう1回三国志に取り組もうと思って、

最初に吉川英治さんの三国志を通読し、

そしてついに、宮城谷昌光さんの三国志も読破しました!

 

 

 

 

今回は、この2つの三国志について、

自分の印象を書いてみたいと思います。

 

 

※以下の記述に、

 この2つの本の内容についてのネタバレが含まれます。

 

 

まずは、吉川三国志について。

 

 

この三国志は、吉川文庫とかいうところで

8巻くらいあったと思います。

 

 

一巻あたりがけっこう分厚い本なので、

読み切るのはけっこうたいへんでした。。

 

 

この、吉川三国志のいいところは、

史実かどうかは怪しいけれど

ワクワクするような伝説のたぐいをほぼ

収録しているところなんですね。

 

 

たとえば、貂蝉(ちょうせん)が董卓呂布のあいだで

翻弄されるお話とか、

孫堅が死ぬ直前に不吉なことに旗竿が折れた話とか、

禰衡(ねいこう)が曹操を罵倒するお話とか、

孫策が于吉仙人によって呪殺されるお話とか、

曹操が大木を切り倒したために病に倒れるお話とか、

赤壁の前に孔明が祭壇をまつって風を起こしたお話とか、

孔明が自分の寿命を延ばすために祈祷していたところ

魏延に妨害されてしまうお話とか、

そういった、ほかの三国志本では

史実ではない、として切り捨てられてしまったような

ワクワクする伝説がたくさん収録されています。

 

 

そういった有名な伝説もふくめて

三国志らしい三国志の知識を知りたいかたは、

まずは吉川三国志から読んでみるのをオススメします!

 

 

これが、吉川三国志のいいところなのですが、

では反対に、吉川三国志のよくないところは

どんなところなのかと言いますと、

まず、執筆された時期が比較的古いこともあってか、

現代ではあまり聞いたことないような

時代がかった古めかしい文章表現がたくさんでてくるので

辞書を引かないで読むと

意味がとれない箇所がけっこうある、

というところなんですね。

 

 

自分は、いちいち辞書を引くのはめんどくさいので

そのまま読み飛ばしましたが、

そうするとやっぱり、わからない表現を

放置していくことになります。

 

 

あとは、吉川三国志は基本的に、

劉備の軍団を正義の師ととらえているようで、

正義対悪の関係として歴史を解釈するというか、

やや、勧善懲悪的なにおいのするところが

堅苦しいような感じもしました。。

 

 

以上が吉川三国志です。

 

 

ではつぎに、宮城谷三国志について見ていきましょう。

 

 

宮城谷三国志も、13巻か14巻くらい

あったような気がします。

 

 

読むのがけっこうたいへんな量です。

 

 

宮城谷三国志のいいところは、

たしか、三国志演義をもとにしていなくて、

正史三国志をもとにしているからか、

歴史的な事実に沿って書かれているところです。

 

 

また、多くの三国志本は、

劉備関羽張飛が出会ったあたりから

物語が始まっているのですが、

宮城谷三国志は、

末期症状を呈する後漢内部の情景から

お話が始まっていくんですね。

 

 

なので、梁冀(りょうき)とか、

普通の三国志本には出てこないような

とんでもない後漢の悪党のお話とかもでてきて

詳しく知ることができて面白いです。

 

 

とにかく、史実に沿って細かいところまで

知ることができる、

これが、宮城谷三国志のいいところなんですね。

 

 

では反対に、宮城谷三国志のよくないところは

どんなところか、というと、

細かいということの裏面ではあるのですが、

細かすぎて、登場人物とか役職の数がやたら多くて、

混乱するということです(;´∀`)

 

 

〇州刺史とかいった役職がすごく細かくて多く、

混乱するんですね。

 

 

簡単にいうと、

登場人物の数が多すぎるために、

太い幹のような三国志の理解は得られないのです( ノД`)

 

 

あとは、

吉川三国志では収載されていたような

ワクワクするような伝説はほぼすべて、

史実ではないということで

切り捨てられています。

 

 

それでも、

宮城谷昌光さんは非常に丹念に取材して

執筆されるかたなので、

吉川三国志とは違った意味で

面白いのですが。

 

 

以上が、天機が読んだ

吉川三国志と宮城谷三国志の感想です。

 

 

また機会があれば、

三国志にでてくる人物の中で

自分が好きな人物とかも

記事にしたいと思います。

 

 

今回はそんなお話でした。

 

 

以上、天機でした( ´ ▽ ` )ノ