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【紫微斗数】財帛宮と官禄宮について~第3回~

 みなさん天機です٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

 

では今回もひきつづき、シリーズもののブログ記事となりますが、

東洋占術の1つ、紫微斗数(しびとすう)という占いにおける、

財帛宮と官禄宮について、見ていくことにしましょう。

 

 

 

前回の記事では、紫微斗数という占いは、

まだ、王や皇帝、貴族、富家、奴婢といったひとびとが存在した

昔の時代に成立した占いなので、

そういった時代背景が紫微斗数という占いのなかにも

織り込まれているということ、

そして、その実例の1つとして、紫微斗数には、

奴僕宮(ぬぼくきゅう)という、

奴隷や使用人にかんする自分の運勢を見る部屋があるんだ、

ということ、

そういったお話を書きました。

 

 

 

今回は、そこからの続きです。

 

 

 

それだけではありません。

 

 

 

じつは、紫微斗数を仔細に検討すると、

紫微斗数の構造じたいのなかにも、身分制社会という時代背景を

投影したようなシステムがあることに、気づかされるのです。

 

 

 

たとえば。

 

 

 

紫微斗数においては、

勤め人として働いた場合のその職業に関する運命をみる官禄宮と、

結婚した場合に結婚生活がうまくいくかどうかをみる夫妻宮は、

おたがいに向かい合った位置関係にあります。

 

専門的な用語でいうと、対宮(たいきゅう)の位置関係にあるのです。

 

官禄宮と夫妻宮をつらぬいて、一本の軸のようなものを考えることが

できるのですね。

 

 

 

じつは。

 

 

 

この、官禄宮と夫妻宮をつらぬく軸というのは、

どちらかというと、

一般民衆の生き方にとって、だいじな宮位なのです。

 

 

 

というのも、まず経済生活を考えてみると、

一般民衆は通常、生活していくためには、

どこかに雇用されて、お給料をもらい、そのお給料で

生活していくことになりますよね。

 

つまり、官禄宮がだいじになるのです。

 

 

 

また、一般民衆は、家庭をもち、子孫をのこしていこうとするならば、

だれか特定の相手を配偶者として選択し、

そのたった1人の配偶者とともに家庭をきずいて、

子供をつくっていくことになります。

 

つまり、夫妻宮がだいじになるのです。

 

 

 

と、このように述べてくると、

 

え?それって普通の生き方じゃん。

逆に、それ以外の生き方ってあるの?

 

と聞かれるかもしれません。

 

現代人にとっては、そういう生き方が常識的なもので、

逆にふつうは、それ以外の生き方は、なかなか考えられないからです。

 

 

 

しかし。

 

 

 

そのような常識も、じつは、現代という時代背景に規定されたものなのです。

 

 

 

繰り返し述べてきているように、

紫微斗数という占いが成立したような、昔の時代には、

世界には一般民衆だけが存在していたのではなくて、

そのうえに、王侯貴族が存在していたのです。

 

その王侯貴族の生き方というのは、その下の一般民衆とは、

ずいぶん異なっていました。

 

 

 

さきに、

雇用されてお給料をもらうことを意味する官禄宮と、

だれか特定の相手方を一生の伴侶とさだめることを意味する夫妻宮は、

一般民衆の人生においては、とても大事なものだと言いました。

 

 

 

 

では、そのような一般民衆の生き方に対置されるような、

王侯貴族の生き方とは、どのようなものなのか。

 

そのときに重要になってくるのが、

じつは、財帛宮と福徳宮の軸なのです。

 

 

 

一般的な紫微斗数の書籍には、

財帛宮というのは、どれだけお金を稼げるのか、とか、

どうやってお金を稼ぐのか、とかいった、

お金に関することをみる部屋だ、と解説されています。

 

いっぽうで、福徳宮というのは、

そのひとの精神的な充実度とか、趣味とかいった、

物質的ではない幸福度をあらわすものである、と解説されています。

 

 

 

この、財帛宮と福徳宮は、おたがいに向かい合った位置関係にあります。

 

専門的な用語でいうと、対宮の位置関係にあるのです。

 

つまり、財帛宮と福徳宮をつらぬいて、

1本の軸のようなものを考えることができるのですね。

 

 

 

じつは、

さきほどの官禄宮と夫妻宮をつらぬく軸は、

一般民衆にとって重要なものだというお話をしましたが、

この、財帛宮と福徳宮をつらぬく軸は、

皇帝とか、王侯貴族にとって重要なものなのです。

 

 

 

今回は、ここまでです。

 

 

 

紫微斗数というのは、王や皇帝の存在した、

身分制社会を背景に生まれているので、

そういった時代の特徴というのが紫微斗数という占いのなかにも

織り込まれています。

 

前回のブログ記事では、奴僕宮という部屋について考えることで、

そのことにフォーカスしました。

 

いっぽう、今回の記事では、

一般民衆にとって重要な、官禄宮ー夫妻宮というライン以外にも、

王や皇帝にとって重要な、財帛宮ー福徳宮というラインが存在する、

というところから、

そのことに焦点をあててみました。

 

 

 

では、なぜ、この財帛宮ー福徳宮というラインが、

ことさらに王や皇帝、貴族にとっては重要な意味をもつのか。

 

どこが一般民衆とは異なってくるのか。

 

 

 

次回は、そこから論じていきたいと思います。

 

 

 

次回につづきます( ´ ▽ ` )ノ

 

 

 

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