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【紫微斗数】財帛宮と官禄宮について~第4回~

みなさん天機です٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

 

最近はずっと、この、紫微斗数における財帛宮と官禄宮について

考察する、という記事ばかり書いています。

 

 

 

最初、この記事を書き始めたときは、

1本の記事で完結させよう、なんて思っていました。

 

いまから思い返すと、それはやめておいてよかったのかも

しれません。

 

もし、1本の記事で全部書いていたら、

また、数千字から1万字以上になるような記事を書いてしまった

かもしれません((((;゚Д゚))))

 

 

 

では、今回も始めていきましょう。第4回になります。

 

今回の記事は、いつもよりかは、すこし長めになります。

 

 

 

まず、前回までのおさらいです。

 

紫微斗数には、それがつくられた身分制社会という時代背景を反映する

ような、いろんな特徴があるのですが、

そのなかには、奴僕宮という、使用人や奴隷に関する自分の運勢をみる

部屋があるだけでなく、

財帛宮ー福徳宮という、

王侯貴族や富家にとっては非常に重要な意味をもつことになる軸

というか、ラインのようなものがあるよ、

というお話をしたところで、前回は終わっていました。

 

 

 

きょうは、そこからの続きです。

 

 

  

財帛宮(ざいはくきゅう)というのは、以前に述べたように、

その帛(きぬ)というのが、税として徴収されるところの布をおそらくは

あらわすであろうところから、

いながらにして自分のところへ流れ込んでくるような、

そのような財産をあらわすものであると、述べてきました。

 

 

 

いながらにして財産が自分のところへ流れ込んでくる、

そのような財源をもつひとというのは、

ふつうの一般民衆ではありません。

 

皇帝とか、王侯貴族とか、富家とか、そういった特別な人間だけが

そのような財源をもつことができるのです。

 

 

 

なので。

 

 

 

雇用されてお給料をもらうことを基本とする官禄宮が、

一般民衆にとっての経済生活を基本的に規定するものであるならば、

いながらにして流れ込んでくる財産を基本とする財帛宮は、

皇帝や王侯貴族、富家の経済生活を基本的に規定するものなのです。

 

これが、経済生活にかんする側面です。

 

 

 

人間が生きていくためには、まずはお金がないと始まらないのですが、

そのお金は、一般民衆は働くことによって獲得し、

王侯貴族は、税や貢納を受け取ることによって獲得するのです。

 

そのため、

紫微斗数における官禄宮は、働いてお金を獲得する一般民衆の生き方を

基本的には示しており、

紫微斗数における財帛宮は、税金や貢納を受け取る王侯貴族の生き方を

基本的には示しているように思われるのです。

 

 

 

そうすると、なんだか、こんなふうにも思えてきませんか・・・?

 

 

 

官禄宮というのは、ひたいに汗して働かないといけないし、

なんだか、しんどそうだな。

 

財帛宮というのは、だれかが自分のところに勝手にお金を運んできてくれて、

なんだか、ラクで楽しそうだな。

 

って。

 

 

 

そうなんです。

 

 

 

じつは、官禄宮というのは、どちらかというと、

「義務とか責任」とかいった、しんどいものを強く示しているのに対して、

財帛宮というのは、どちらかというと、

「享楽」的な、楽しい要素を強く示しているようなのです。

 

 

 

そしてこのことは、

単体の官禄宮、財帛宮のみに妥当することではなくて、

官禄宮ー夫妻宮のライン、財帛宮ー福徳宮のラインにまでも

ひろげて考えることができ、

どちらかというと官禄宮ー夫妻宮のラインは

「義務責任ライン」とでもいったような意味合いの軸になるのに対し、

どちらかというと財帛宮ー福徳宮のラインは

「享楽ライン」とでもいったような意味合いの軸になるようなのですね。

 

 

 

義務責任ラインとなる、官禄宮ー夫妻宮の軸について考えてみましょう。

 

 

 

官禄宮というのは、基本的には雇用されてお給料をもらうという

経済生活をしめすものですが、

雇用されているからには、雇用契約にもとづいて自分の労働力を提供する

という、義務や責任を果たさないといけません。

 

 

 

また、夫妻宮というのは、基本的にはだれか1人という

特定の相手方を配偶者として選択決定し、

そのひとと家庭生活を営んでいくという家族生活をしめすものですが、

夫婦のそれぞれは、それぞれがお互いに相手方にたいして、

日常生活をつつがなく送っていくための一定の義務や責任を

負っているものだと思います。

 

 

 

このようなところから、

官禄宮も夫妻宮も両方とも、雇用主その他の人間にたいする義務や責任、

相手方配偶者にたいする義務や責任、といったものと

切っても切り離せない関係になっていて、

これらはともに、義務や責任といったものをつよく示す

部屋になっているといえるでしょう。

 

 

 

いっぽう、財帛宮ー福徳宮ラインは享楽をつよく示唆する軸になっている

というお話をしました。

 

 

 

このうち、まず財帛宮のほうですが、こちらは、

自分はひたいに汗して働かなくても、基本的には他者が自分に対して

運んできてくれるお金でもって自分の経済生活をまかなっていくと

いうことで、

ありていに言えば、

自分はお金を使うだけ、ということになります。

楽してお金が入ってくる、ということです。

 

 

 

自分が働かなくてもお金が入ってきて、あとは自分がそれを使うだけ。

 

そんな夢のような生活が、楽しくないわけがありません。

 

なので、財帛宮というのが、経済生活の面において

享楽という要素を強く示している、というのは、

うなづける話かと思います。

 

 

 

では、財帛宮ー福徳宮ラインという、享楽を強くしめすという軸の、

財帛宮以外のもう1つの部屋、

福徳宮については、どういったことが言えるのでしょうか?

 

 

 

ここまで見てきたことを順に整理しながら考えて、

福徳宮の性質に迫ってみましょう。

 

 

 

ここまで、人間の生活には歴史的に、

一般民衆の暮らしと、王侯貴族や富家の暮らしと、

2種類ある、とお話ししてきました。

 

 

 

そして、官禄宮ー夫妻宮のラインというのは、

どちらかというと、一般民衆の暮らしをあらわしていて、

財帛宮ー福徳宮のラインというのは、

どちらかというと、王侯貴族の暮らしをあらわしている、

なんてお話もしてきました。

 

 

 

さらには、

人間が生きていくうえでは、

お金を稼いでくるという経済生活の側面と、

子孫を残したりしていくという家族生活の側面の、

両方の側面がある、というお話もしてきました。

 

 

 

そのうえで、マトリックスで考えると(図示はできませんが)、

一般民衆の経済生活→官禄宮

一般民衆の家族生活→夫妻宮

王侯貴族の経済生活→財帛宮

というところまで、見てきたわけです。

 

 

 

となると、残っている福徳宮というのは、必然的に、

 

王侯貴族の家族生活

 

というものをあらわすことになります。

 

 

 

そして、これまで考えてきたところにそって考えてみると、おそらく、

この福徳宮のあらわす、王侯貴族の家族生活というのは、

 

① 特定のただ1人の配偶者を選択決定し、

  そのひととだけ、子孫をもうけたり、家庭を運営していくという、

  一般民衆の家族生活とは、「異なる」

 

ということと、

 

② その王侯貴族の家族生活というのは、

  財帛宮ー福徳宮のラインというのが享楽ラインであることから、

  なんらかの意味で、享楽や快楽の性質を帯びることになる

 

ということになります。

 

 

 

では具体的に、王侯貴族の生活を規定する財帛宮ー福徳宮ラインのなかの、

とくに王侯貴族の家族生活をあらわす福徳宮が

真にしめすものとは、いったいなんなのか?

 

現代紫微斗数では、単に精神的な充足度や趣味、楽しみをあらわすとだけ

説明されている、福徳宮は、

本当は、本来、何をしめすものだったのか?

 

 

 

次回はそこにフォーカスしていきたいと思います。

 

 

 

次回につづきます( ´ ▽ ` )ノ

 

 

 

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