この世界の不思議

この世界のいろんなことについて、思ったことを書いていきます。

運不運に左右されるより

みなさん天機です。٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

 

今回は、運不運について書いてみようと思います。

(この記事の字数は 約1700字)

 

 

 

天機はブログの中で、占術関連の記事をおおく書いていて、

運の影響する力は大きいということを、さかんに述べているのですが、

今回の記事はめずらしく、

運不運などといったことに左右されない考え方についての記事になります。

 

 

 

人間生きていれば、運が味方するような時期に際会することもあれば、

運が自分をいじめてくるような時期に遭うこともあります。

 

 

 

そのときどきによって、幸運をよろこび、不運を嘆くことは、

人間の自然な感情でしょう。

 

 

 

しかし、すこし知恵を使い、あらかじめ備えておけば

運不運に左右されなくてすむかもしれません。

 

 

 

天機はこれまでの人生で、運不運について考えることが多くて、

占いなどにも親しんできました。

 

そんななか、運勢について書かれてある本で、

努力論、という名前の、幸田露伴が書いた本に巡り合ったのです。

 

その本に、つぎのような話が書いてありました。

 

 

 

あるところに、一本の大きな川が流れていました。

 

川の左岸と右岸には、それぞれ別の農家がいて、それぞれ、

豆を育てていました。

 

 

 

あるとき、川が氾濫しました。

 

その川の氾濫によって、たまたま、川の右岸で豆を育てていた農家だけが

おおきな被害に遭い、豆がダメになってしまったのです。

 

川の左岸でそだてられていた豆は、無傷でした。

 

 

 

そんな事情に際会したとき、ひとは、どんな印象をいだくでしょう。

 

 

 

いろんな感想を持つ人もいるとは思いますが、

ああ、川の右岸の農家は不運だったな。川の左岸の農家は、幸運だったな。

 

そのような感想をもつひとも、少なくはないかもしれません。

 

 

 

たしかにそうなのです。

 

川が流れていて、川のどの部分で決壊するのか、

左岸、右岸、どちらの側でよりおおきな被害になるのかなんて、

ある程度、運に左右されるようなものだからです。

 

実際、去年の台風19号では、東京の多摩川の、二子玉川付近で

決壊がありましたが、あれなんかも、

かならずそこで決壊すると決まっていたわけでもなんでもないのですよね。

 

 

 

でも、努力論を書いた幸田露伴は言います。

 

 

 

たしかに、川の左岸、右岸、どちらで氾濫がおこって、

どんな被害になるかなんて、人知では把握しかねるものであって、

運不運の影響があることは否定できないだろう。

 

しかし、人間の努力や工夫の余地もまた、確かに存在するものなのだ

 

 

 

たとえば、

今回被害にあった右岸の農家が、今後は水害の及ばないような

高台で豆を生育させるようにしたならば、

運命のはからいによって、左岸で洪水がおこるにせよ、

右岸で洪水がおこるにせよ、

そんなことには関わらず、被害を防ぐことができるのではないだろうか。

 

 

 

そうなのだ。

 

人間が知恵と工夫を活用して、あらかじめ備えることをしていれば、

運不運の影響を少なくする、あるいは、なくしてしまう、

ということも、場合によっては可能になるのだ。

 

 

 

そう、幸田露伴は説くのです。

 

 

 

天機は思うのですが、こういったことは、

自分たちの日常生活でも、よく妥当することではないでしょうか。

 

 

 

たとえば、今回のようにコロナウイルスの拡大と、それにともなう

混乱によって、トイレットペーパーがなくなってしまうということなどは、

外的な変化ですが、

それに対してわれわれは、

そのような変化が起こる前、普段から、

トイレットペーパーを3パックくらいは家に備えておく、

といった対策をとることもできるわけです。

 

 

 

また、あるいは、

人間関係が突然悪化して、他人からの助力を得るのがむずかしいような

状況になったとしましょう。

 

 

 

そんなとき、普段からほかのひとに全面的に依存するような

日常をおくっていれば大ダメージでしょう。

 

 

 

しかし、自分で普段から勉強を重ねて実力をつけておくとか、

あるいは、貯蓄をしっかりしておくとかすれば、

たとえ他人との関係が悪化したとしても、

どこ吹く風でやり過ごせるわけです。

 

 

 

この世界では、たしかに運不運によって左右されることも多いですが、

しかし、

自分で努力し、頭脳をつかい、そなえることで、

外的な要因が変化したとしても、

影響を少なくするような余地もあるわけです。

 

 

 

今回はそんなお話でした(*゚▽゚)ノ