この世界の不思議

この世界のいろんなことについて、思ったことを書いていきます。

宗教離れの世界のなかで。

みなさん天機です٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

今回は、宗教離れ、というテーマで

すこし書いてみたいと思います。

 

 

以前、こんな記事を読んだことがありました。

 

 

dot.asahi.com

 

 

内容を簡単に説明しますと、

日本人というのは仏教をいちおうは信じている国民だ、

なんて言われることがあるけれど、

基本的には、心底なにかの宗教に没頭しているひとというのは

少ない。

 

結婚式はキリスト教式であげ、クリスマスにはケーキを食べて、

初詣には神社へ行き、お盆にはお坊さんに来てもらう、

といったように、

いろんな宗教にたいして比較的寛容で、

西洋人がキリスト教だけを信じているように

どれかの宗教を心底信じ切っているわけでもない。

 

なので、日本人は何の気なしに

「自分は無宗教です」なんてことを言ってしまうことが

あるのだけれど、

欧米の人を相手にそういうことを言うと、

思わぬ反発や驚き、怒りを招いてしまうことがあるから

要注意だ。

 

 

とまあ、だいたいこんなことが書いてあるんですね。

 

 

自分はこの記事を読んだときに、

なるほど、そんなことがあるのか、

欧米人に対して自分は無宗教だ、と言ってしまうのは

危険なんだな、と思ったのと、

もう1つは、

なんでその欧米の考え方だけが正しいかのように

書いてあるんだろう?

 

欧米人が宗教を信じるのは勝手だけれど

世界にはいろんな考え方をもつ人間がいるのであって、

あまり宗教とかに関心をもたない地域もあるだろう。

 

なのに宗教をもっているべきだ、という

欧米の考え方にほかの地域のひとは合わせないといけないの?

 

それってちょっと傲慢なんじゃないかな、

なんてことを考えたりもしたんですよ(;´∀`)

 

 

ところが最近になって、

事情が根本的に変わる事態が起きてきました。

 

 

下の記事をみてください。

 

 

jbpress.ismedia.jp

 

 

この記事によると、

いまから50年ほど前の1972年ごろには

米国ではキリスト教を信じているひとが90%くらい

いたんですが、

2020年の調査では、その割合は

60%ほどまで低下していた、というんですね。

 

 

そして注目したいのは、

そのキリスト教離れと軌を一にするように、

米国では、自分を無宗教である、と考えるひとの

割合が急増していて、

現在なんと30%ほどの米国人が無宗教らしいんですよ。

 

 

すごく興味深いですよね。

 

 

2つほど、記事を引用してみましたが、

最初の記事では、

無宗教なんていうのは日本の特異な現象であって

海外でそんなこと言ったら笑われるぞ、

なんて書いてあるんです。

 

 

ところが、2つ目の記事を読むと、

実際には海外でもどんどん無宗教の人間が増えているために、

海外のひとは宗教を信じているのだ、

という、最初の記事が前提としていたことが

ガラガラと崩壊してしまっている

ことがわかるんですよね(;´∀`)

 

 

最初の記事を読んでもらえるとわかるのですが、

最初の記事では、

宗教には価値がある、ということを疑いもせずに

論述がすすんでいくんですね。

 

 

 

 

日本人は無宗教だというが、海外では通用しないんだ、

日本人だって初詣行ったり、お盆にお墓に行ったりするだろう、

それだって十分に神道や仏教の範疇だ、

だから自分は仏教徒だと言っておけ、そうすりゃ問題ない、

と、こんな感じの主張を並べるんですよ。

 

 

この最初の記事の主張には、

自分は非常に違和感をおぼえました。

 

 

自分個人のことでいうと、

初詣は家族が行くからついて自分も行きますが、

べつに行かないなら行かなくてもいいかな、

と思っています。

 

数年前から、初詣に行っても

お賽銭は5円しか入れないようになりましたし、

お守りを買うこともなくなりました。

 

 

お墓はありますが、お盆には行きません。

 

暑い時期に行くと、お墓周辺を蜂が飛んでいるので、

基本的には暑くない時期に行きます。

 

行くとしても年に1回ですし、

いずれは墓じまいする可能性もあります。

 

 

これは自分個人のお話なんですが、世界に目を転じてみると、

米国だけじゃなくて、全世界的に

宗教離れというのが加速しているようなんです。

 

 

最初の記事の方は、もしかしたら

そういった状況に危機感をおぼえたので

宗教の価値をいまいちど問い直そうとされたのかもしれません。

 

 

けれど自分は、

既成の宗教にはかならず価値がある、

という考えには、どうも賛成できないんですよね。

 

 

宗教を信じているひとは、

もちろんその宗教を大切なものだと思って信仰しています。

 

その信仰は大切にされるべきでしょう。

 

 

でもいっぽうで、この世界には

べつに宗教や信仰といったものを持たなくても

自分は生きていくんだ、というひともいます。

 

その考え方もまた、大切にされるべきだと

自分は思うんですね。

 

 

なのでこれからの世界では、

宗教を信じるひとと、宗教や信仰を特段持たないひと、

その双方の生き方がどちらも尊重されるような、

そんな世の中になっていけばいいなあ、

なんて、そんなふうに思っています。

 

 

以上、天機でした( ´ ▽ ` )ノ