この世界の不思議

この世界のいろんなことについて、思ったことを書いていきます。

矛盾は最強?

みなさん天機です٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

今回は、矛盾、のお話をしてみようと思います。

 

 

みなさんは、中学の国語の教科書で、

矛盾

という故事成語についての漢文を学習したことは

ないでしょうか?

 

 

どんなお話だったのか、すこし振り返ってみましょう。

 

 

楚人(そひと)に盾(たて)と矛(ほこ)とをひさぐ者あり、

という文章から始まる、有名な物語です٩( ๑╹ ꇴ╹)۶

 

 

むかしむかし。

 

 

楚の国の人で、

盾と矛とを売っているひとがいました。

 

 

そのひとは、自分の売っている盾をほめて、

「この盾はとても頑丈なので、

 どんな矛でもこの盾を突き通すことなんて

 できやしないよ」

と言いました。

 

 

そのいっぽうで、そのひとは、

自分の売っている矛をほめて、

「この矛はめっちゃ鋭いから、

 どんな盾だって突き通しちゃうよ」

なんてことも言ったんですね。

 

 

すると、その商人の言うことを聞いていた

見物人の1人が、

「じゃあ、お前さん、

 お前さんのその矛で、お前さんのその盾を突いてみたら、

 いったいどうなるんだね?」

と言ったんですね。

 

 

するとその商人は、ぐうの音もでなかったそうです( ´艸`)

 

 

これが、矛盾、という言葉が生まれるもとになった

古代中国の故事らしいのですね。

 

 

 

 

たしかに、

どんな盾でも突き通してしまう矛と、

どんな矛でも突き通せない盾は、

同時には成立することができません。

 

 

となるとやっぱり、

この商人はインチキだった、ということになりそうですよね

(;´∀`)

 

 

でもここで、

なんでこれがインチキだ、矛盾だ、ということになったのか、

そこのところをもう少し詳しく見てみましょう。

 

 

この話がインチキだな、となってしまったのは、

その矛でその盾を突いてみる、

という仮定を見物人がおいたからなんですね。

 

 

このとき、

その矛でもってその盾を全力で突き、

その盾でもってその矛の攻撃を全力で防ごうとするならば、

ふつうは、

その矛をもつ人間と、その盾をもつ人間は

別人である必要があります。

 

 

1人の人間が、

自分の右手に矛をもって、自分の左手に盾をもって、

ちょんちょん、と突いてみたところで、

本当に全力で突いたらどうなるのか、ってことは

よくわかりませんよね。

 

 

そもそも、矛ってけっこう長いものでしょうから、

自分の右手に持った矛で

自分の左手に持った盾を突くというのは、

原理的に不可能かもしれません。

 

 

ということは、

見物人のおいた仮定である、

その矛でもってその盾を突いてみる、ということを

実現するためには、やっぱり基本的には

矛をもつ人間と、盾をもつ人間は

別人である必要があることになります。

 

 

つまり、

このお話で矛盾というものがあらわれたのは、

矛を持つ人間と盾を持つ人間が別人である、

ということが、その原因の1つになっているんですね。

 

 

で、自分は考えたのですが、

もし、この商人の売っている矛と盾に注意書きがあって、

 

この矛と盾は同一人が所有するものとする

 

とか書かれてあったら、

いったい、どうなるんでしょう。。。。?

 

 

なんの変哲もない、矛と盾。

 

 

商人は、なんとかしてその矛と盾をだまして

売り払ってやろうとしている。

 

 

見物人は見物人で、知恵はまわるんだけど、

その矛と盾はなんの変哲もない普通の矛と盾だと

頭から思い込んでいるので、

商人をぎゃふんと言い負かして悦にいっている。

 

 

誰もその矛と盾の、

ほんとうの価値なんか、知りもしない。

 

 

でも、その矛と盾は、

はるかなはるかな昔から、ずっと待っていた。

 

 

自分の真の価値、本当のおそろしさが

わかる人間があらわれることを。

 

 

そしてある日。

 

 

1人の男が、

その矛と盾とを両方とも、買っていった。

 

 

男は右手に、

どんな盾でもつらぬいてしまう矛をたずさえた。

 

 

そして男は左手に、

どんな矛でもつらぬけない盾をかまえた。

 

 

その瞬間、この地上に、

誰にも倒されることのない

最強の存在が誕生した。。。!

 

 

と、このような物語を天機は考えてみたのですが、

いかがでしょうか(;´∀`)

 

 

どんな矛でもつらぬけない盾と、

どんな盾をもつらぬいてしまう矛。

 

 

その2つが別人の所有になることで、

矛盾というのが立ち現れてきます。

 

 

もし、その別人の所有になっ矛と盾が

お互いに衝突することにでもなれば、

存在を許されない2つの矛と盾は、

対消滅してしまうこともあるかもしれませんね。

 

 

ちょうど、数学の背理法で矛盾が生じたときには、

それはありえない

とされてしまうように。

 

 

でも、もしかりにその矛と盾が

同一人の所有になるようなことがあれば、

その2つを2つながら所有した者は

この世界で最強の力を手に入れることになります。

 

 

人間は矛盾というものが嫌いですし、

理をつかって矛盾を論駁したりすることに

喜びをおぼえることもあります。

 

 

けれど、

理によって消滅させられてしまう矛盾も、

あえて消滅させずに矛盾のままとりいれてみれば、

もしかしたら

自分にとんでもない力を授けてくれるかもしれませんね。

 

 

今回は、そんなお話でした。

 

 

以上、天機でした( ´ ▽ ` )ノ