この世界の不思議

この世界のいろんなことについて、思ったことを書いていきます。

お金の持つ、たいせつな力。

こんにちわ。天機です。

(この記事の字数 約2400字)

 

 

 

きょうは、お金について考えてみたいと思います。

 

 

 

みなさんは、お金が好きでしょうか。

 

天機は好きです。

 

 

 

世の中のほとんどのひともまた、お金が好きだろうと思います。

 

 

 

どうしてひとは、お金をもとめるのでしょうか?

 

 

 

それは、お金が基本的には、

 

 

 

欲望を実現してくれる手段だから

 

 

 

だと思うんですね。

 

 

 

世の中には、手に入れたくなるような、

さまざまな財やサービスがあふれています。

 

メディアもまた、CMなどをつうじて、

こんな商品を手に入れたらめっちゃハッピーだよ!

なんて、さかんに宣伝しています。

 

 

 

だから、ほとんどのひとにとっては、

お金は、

財やサービスであらわされる幸福や快楽と密接にからんでいて、

それで、お金が好きなんだろうと思うのですね。

 

 

 

でも、あまり意識されることはないのですが、

お金には、

重要な力があります。

 

 

 

お金の持つ、あまり意識はされないけれど重要な力、それは、

 

 

 

 

 

 

他人の干渉を排除することができる力

 

 

 

 

 

です。

 

 

 

お金があれば、ひとは、さまざまな欲望を実現することができます。

 

 

 

しかし、逆に、お金がなければ、

人はしばしば、他人に対して、

下げたくもない頭をぺこぺこと下げざるを得ないような

状況に置かれることがあるのです。

 

 

 

僕にお金を貸してくださいよ、お金がなくて、困ってるんです。

 

うちの会社と取引してくださいよ、お願いしますよ。

 

この商品を買ってください。

 

 

 

お金がない、ということは、

自分の立場が弱くなるということです。

 

自分の立場が弱くなるような状況や場面というのは数ありますが、

お金を持っていない、ということは、

そういう状況になってしまう、典型的な1つの場面なのです。

 

 

 

そして、立場が弱くなった者というのは、

相手と関係を結んでもらうのに、非常に不利になります。

 

立場の弱い者は、相手と関係を結んでもらわないと困るので、

なんとかして、相手と関係を結んでもらおうとします。

 

そのことがまた、相手につけこまれる原因にもなるのです。

 

 

 

つまり、お金がないことによって、

他人からのさまざまな干渉を排除することが、むずかしくなるのですね。

 

 

 

お金がある、ということは、逆に、

自分の立場が強くなる、ということの、1つの場面なのです。

 

そして、その者の立場が強い、ということが、

いちばん端的にあらわれるのはどこか?というと、それは、

 

 

 

その者は、

他者との関係を躊躇なく切断することができる

 

 

 

という点なのです。

 

 

 

普通に暮らしていたら、だれでも、

みんなと仲良くすることはいいことなんだ、

お互いにウィンウィンになるような関係を結ぼうよ、

と、みな、言うと思います。

 

 

 

しかし、この世界の果てにはおそらく辺境があるように、

常世界の果てにも、限界事例があるのです。

 

 

 

いったん、相手との関係が悪くなってしまったようなときに、

自分に強さがないと、

とても困ることになってしまいます。

 

 

 

そのような限界事例は、日常生活では、

頻繁にあらわれてくるものではありません。

 

なので、多くの人は、

そのような限界事例は、「ない」、と判断してしまうのです。

 

この日常が、どこまでも続くと、そう判断してしまうのです。

 

 

 

でも、この世界から辺境が見えなかったとしても、

辺境は、消えてなくなるものではありません。

 

同様に、日常世界からは限界事例が見えにくかったとしても、

限界事例は、ゼロにはならない。

 

 

 

いま、日韓関係も、とても険悪になっている、

と言われていますよね。

 

 

 

ニュースの報道などをみていると、

日本は、ここらで少し、韓国とは距離をおいて、

冷静な関係を模索しよう、としているように見えます。

 

 

 

しかし、韓国はちがいます。

 

韓国はさかんに、「外交的な解決をしよう」、

「交渉によって事態を打開しよう」、

と、口を開けば言うのです。

 

 

 

なぜ、そのように言うのか。

 

 

 

外交的に解決、交渉による打開、といえば、

たしかに、耳ざわりもよく、ソフトな印象があります。

 

 

 

しかし、韓国がそこまでして、

相手との関係を切断せずに、

なんとかして関係を保ち続けたい、というのは、つまるところ、

韓国の立場が相対的には弱いから、

なのです。

 

 

 

先に述べたように、

弱い者、というのは、関係を結んでもらわないと困りますから、

必死で関係を取り結ぼう、とするのです。

 

まさに、その姿勢にこそ、弱さが典型的にあらわれるのです。

 

 

 

ところが、強い者は違います。

 

強い者は、関係を切ってもべつにかまわない、と思っていますし、

実際に、関係を切っても困らないのです。

 

まさに、関係をいつでも切断できる、という、認識と事実にこそ、

強さが典型的にあらわれているのです。

 

 

 

まとめると、こういうことです。

 

 

 

弱い者というのは、立場が弱いので、

相手とどうしても関係を結んでもらわなくてはならず、

相手に強く出ることができません。

そのために、相手からの干渉を排除できない。

 

強い者というのは、逆に、自分の立場が強いので、

いつでも相手との関係を切断できる、という事実と認識があるので、

相手に強く出ることができます。

そのために、相手からの干渉に悩まされにくい。

 

 

 

そして、このような、

自分の立場が強いか、弱いか、といったことを決定する、

主要な要因が、現代社会では、

 

 

 

自分の持っているお金の多寡

 

 

 

なのです。

 

 

 

お金というのは、

なにか自分の幸福とか快楽とかと結びついているような、

明るくハッピーなイメージがあるものですが、

じつは、

いったん相手との関係が悪化したり、紛争状態になったりしたときに、

自分に強さを与えてくれるものなのです。

 

 

 

そして、そういった紛争状態は、

ふつうは、めったにおこることのないものなのですが、

だからといってゼロになるものではなく、

その可能性を考えずに、備えをおこたり、

たとえば、蓄えも十分でないのにいたずらに浪費したりしてしまっては、

やがて、

他人の軍門に下る可能性も、なきにしもあらず、ということなのです。

 

 

 

きょうは、そんなお話でした。