この世界の不思議

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あったらうれしい、と、なければ困る

こんにちわ。天機です。

 

 

 

きょうは、「あったらうれしい」と、「なければ困る」について、

対比させながら考えてみたいと思います。

 (この記事の字数は 約2900字)

 

 

世の中には、仕事でも、なんでもそうなんですが、

「あったらうれしい」ものと、「なければ困る」ものがあります。

 

 

 

たとえば、仕事で考えてみましょうか。

 

 

 

家庭では、日々、ゴミが排出されますが、

そのゴミは、清掃作業員によって回収されていきます。

 

 

 

ゴミをだすのは、ふだん、当たり前のこととして、

気にも留めないでいますが、

これがもし滞ってしまうと、わたしたちは、たいへん困ります。

 

 

 

その意味で、清掃業というのは、なければ困る、

というほうに分類されるものだと思います。

 

 

 

介護サービス、というのも、そうかもしれません。

 

 

 

わたしたちは、だれもが、年をとってくると、

体も頭も、思うようには働かなくなり、

だれかのお世話にならなければならない時を迎える可能性があります。

 

 

 

介護サービス業で働いているひとびとは、

そういった大切なニーズをささえています。

 

 

 

これがもしなくなってしまうと、わたしたちは、

自分の老後に対して、大きな不安を抱きながら生活しなければ

ならないかもしれません。

 

 

 

したがって、介護サービス業もまた、どちらかといえば、

なければ困る、というほうに分類されると、天機は思います。

 

 

 

こうしてみてくると、なかには、こんなふうにおっしゃるかたも、

いるかもしれません。

 

 

 

「仕事っていうのは、どんな仕事だって、なければ困るんだよ」

って。

 

 

 

でも、じっくりと仔細に検討すれば、天機は、

必ずしもそうとは言い切れないような気がするんですね。

 

 

 

たとえば、漫画を描くことを仕事にする人々がいます。

 

 

 

ひとびとは、漫画を読むことで、楽しくなったり、

リフレッシュできたりします。

 

 

 

その意味で、漫画というのは、人々の生活に、楽しみを与えてくれるものです。

 

 

 

でも、もし漫画がかりになくなったとしても、

すこしは寂しいかもしれませんが、

日常生活をおくっていくうえで、ゴミ清掃サービスがなくなってしまった場合ほど、

はなはだしい不便を感じるものでは、ないでしょう。

 

 

 

なので、漫画というのは、どちらかといえば、

「なければ困る」というよりは、「あったらうれしい」ほうに

分類される仕事だと思うのですね。

 

 

 

同じように考えていくと、

映画作品とかで使用される美麗なVFXを制作する技術者とか、

芸能人とか、カリスマ美容師とかいった職業についてるひとたちも、やはり、

「なければ困る」というよりかは、

「あったらうれしい」職業についているひとたちだと、自分は思うのです。

 

 

 

さて、このように見てきたように、世の中には、

清掃業や介護サービスのように、「なければ困る」仕事もあれば、

漫画家や、グラフィック映像制作技術者、カリスマ美容師のように、

「あったらうれしい」仕事もあります。

 

 

 

そして、これまでの世の中では、ごくごく大雑把に言って、

 

 

 

 あったらうれしい仕事についているひとは、

金銭的にめぐまれたり、

人からもてはやされたりすることが多く、

なければ困る仕事についているひとは、

仕事が苛酷であるわりには

給料や待遇があまりよくない

 

 

といった傾向があるように、天機には思えるのですね。

 

 

 

実際、たとえば、なければ困る職業の代表格である介護サービス業に

従事しているひとなんかは、

お給料の割に労務が苛酷であることから、

離職率が大変高いことで知られています。

 

いっぽうで、売れっ子漫画家なんかは、

何億という収入があることで有名ですよね。

 

 

 

と、ここまで書いてきて、自分の論旨には反するような事例もあることに、

ふと気づいてしまいました…Σ(゚д゚;)

 

 

 

お医者さんは、なければ困る職業ですが、

その待遇やお給料はとてもいいですね。

 

また、漫画家は、売れていなければすごく収入が低いです。

 

 

 

となると、

なければ困る職業は、つらい割には待遇と給料がわるくて、

あったらうれしい職業は、待遇やお給料にめぐまれている、

という自分の説は、根拠を失ってしまいますね…

 

 

 

困りましたね。

 

 

 

あらたな場合分けを考えてみましょう。

 

 

 

労働を、

 

① 比較的苦痛をともなう単純労働

② 専門的な知識を必要とする労働

③ ひとを楽しませる労働

 

の3つに区分します。

 

 

 

①の労働には、介護サービス業や、ゴミ収集業、工場労働者などが

ふくまれますが、

この区分の労働は、たいていは、つらい割には給料や待遇が悪いことがおおくて、

それはたぶん、ほとんど変化しないと思われます。

 

 

 

②の労働には、医師や弁護士、公認会計士、看護師、税理士などが含まれ、

その職業につくのに専門的な知識の修得を必要とします。

いったんその知識を修得し、その専門的な職業についてしまえば、

好不況の波にはあまり左右されることなく、安定しているのが特徴です。

 

 

 

③の労働には、演劇家、漫画家、作曲家、音楽家、映像技術者、カリスマ美容師

などが含まれ、ひとを楽しませることをなりわいとしています。

この③の区分に属するひとには、駆け出しの漫画家アシスタントや、

テレビのADなど、収入や待遇がいまだよくないひとも含まれますが、

ハリウッドの映画スターや、売れっ子漫画家など、

いったん人気を得れば、

②の区分の労働者の待遇や給料をはるかに超えるものをえられる可能性を

もった労働者です。

 

 

 

ふむふむ。

 

こっちの分類のほうが、実態にやや合致している気がしますね٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

 

さて、このように職業を分類してみたのですが、

じつは、今回の新型コロナウイルスの拡大という状況の中で、

いちばん割をくっているのが、

③の、ひとを楽しませる職業についているひとたちなのです。

 

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大によって、

いろんなイベントが自粛を求められたり、ひとが集まることが

避けられたりするようになってきました。

 

そのなかで、

俳優業についているひとや、音楽家、演劇家といったひとたちが

収入が大幅に減って苦労しているという話も聞きます。

 

また、映画館に足をはこぶひともずいぶん減っているために、

映画館の収入も落ち込んでいるようです。

 

 

 

という流れがあるので、やはり、先の職業分類で③に属した

人を楽しませる職業についているひとが、

今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、

おおきな苦痛を受けていることは、間違いないようです。

 

 

 

そして、すごくおおまかに分けてしまうと、さきの3つの職業分類では、

①と②は、なければ困る職業に、③は、あったらうれしい職業に、

どちらかといえば分類されるような気もするんですね。

 

 

 

今回の新型コロナウイルスの感染拡大という事態は、

かつてなかったものであり、今後どのように展開していくのか、

いつごろ終息するのか、といったことが非常に不透明な状況です。

 

もしかしたら、非常に長期的に人類を苦しめることになるかもしれません。

 

 

 

かりに今回の新型コロナウイルスの感染拡大が長期化していくような

ことになれば、

ひとびとに、いろんなことを楽しむ余裕がなくなってしまうために、

ひとを楽しませる職業、あったらうれしい仕事は、

だんだんと追いやられることになってしまうのかもしれません。

 

 

 

以上、天機でした(*゚▽゚)ノ