この世界の不思議

この世界のいろんなことについて、思ったことを書いていきます。

外格が、初年運が恵まれている、とは、かぎらない。

こんばんわ。天機です。

 

 

 

きょうは、四柱推命に関するおはなしです。

(この記事の字数 約1800字)

 

 

 

四柱推命についての本やサイトをみていると、

 

「外格という特殊格のひとは、通常、第1運から第2運くらいまでの

 初年運は、幸運に恵まれる。

 裕福な家に生まれたり、セレブに生まれたりして、何不自由ない子供時代

 を過ごす。

 逆に言えば、幼少期をふりかえって、貧しく苦労したなあ、といったことが

 あれば、そのひとは外格ではない。

 ただし、外格のひとも、第3運以降の後天運で、破格運がめぐってきて、

 運勢が急降下することがよくある。」

 

といったことが書かれてあることがあります。

 

 

 

自分は、この記述は、半分くらいは間違った記述ではないか?

と考えています。

その理由は、以下の通りです。

 

 

 

考えてもみてください。

 

四柱推命において、そのひとの運命を決めるのは命式であり、

その命式は、生まれた年、生まれた月、生まれた日、生まれた時間、

この4つの組み合わせによって決定されます。

 

外格になるのかどうか、ということも、この4つが決めるのです。

 

そして、この4つがどのような組み合わせになるのか、

ということは、まったくの偶然に依存しています。

 

 

 

世の中には、生まれたときに両親が裕福だった、とか、

セレブの家に生まれた、とかいったひとが、たしかに存在します。

 

さきに、うえでのべたような四柱推命のサイトや本で、

「外格になる人というのは、かならず、実家が裕福であるとか、セレブに生まれる

 とか、とにかく初年運がめぐまれているのだ。」

と主張していたひとがいましたね。

 

 

 

このひとの主張する論理関係を、命題の形式であらわすと、

 

命題A「外格である、ならば、そのひとは、恵まれた両親のもとにうまれた」

 

ということです。

 

この命題Aの対偶は、

 

「恵まれた両親でない、ならば、生まれる子供は外格にはならない」

 

ということです。

 

 

 

ある命題と、その命題の対偶は、真偽が同じになります。

だから、ある命題がはたして真であるのかどうか、ということを調べたければ、

その命題の対偶が真であるかどうかを確かめればすみます。

 

 

 

では、

 

「恵まれた両親ではない、ならば、生まれる子供は外格にはならない」

 

は、はたして、真である、といえるでしょうか。

 

 

 

これは、考えてみればわかりそうなことですが、おかしなことです。

 

親がたとえば貧乏で苦しい生活をおくっていて、その親が、

さあ、子供をもうけよう、とした場合には、その子供は、

絶対に外格にはならない、と言っているのです。

 

外格というのは、生年月日と生まれた時間の組み合わせだけで決まるものです。

そして、それは、まったくの偶然できまるのです。

なのに、この意見にしたがえば、

貧乏で困窮した両親が子供をつくろうとする場合には、

その子供は、外格を形成するような生年月日と生まれた時間の組み合わせだけは、

「はずして」生まれてくる、と言っているんです。

 

そんなバカげたことがあるでしょうか。

 

 

 

自分は、両親が貧乏であれ、裕福であれ、

自分の生まれた家庭が、恵まれていても、そうでなかったとしても、

まったくの偶然性によって生年月日と生まれた時間の組み合わせが決まる以上、

外格の命式をもつ子供がうまれてくる可能性は、ひとしく存在する、

と考えます。

 

そして、そのように考えてくると、

外格という特殊格をもったひとのあゆむ運命については、

おおまかに言って、次の2通りがあるだろうと、自分は考えるのです。

 

 

 

1つは、

恵まれた家庭に生を享け、初年運がすごく恵まれていたものの、

その後の後天運で破格運がやってきて、

運命が急降下してしまう、というようなひと。

 

もう1つは、

貧しく困窮していたりなど、あまり恵まれてはいない家庭環境にうまれて、

(初年運が破格運であるために)つらいつらい若年時代をおくりながらも、

たとえば、中年にさしかかったときなどに、

後天運で破格運が終わり、喜神運にはいるために、

運命が激変して急上昇する、というようなひとです。

 

 

 

外格というのは、運命のふり幅が大きいタイプだ、ということができます。

運のいい時期には、王侯のような身分にもなるものの、

運の悪い時期には、乞食のような境遇にもなってしまうもの、

それが、外格です。

 

ただ、その運命の変化については、

王侯のような身分 → 乞食のような境遇

という方向での変化もあれば、

乞食のような境遇 → 王侯のような身分

という方向での変化もあるだろうと、自分は考えます。