今回の都議選では、都民ファーストの会が圧勝した。
と同時に、都議会自民党は、過去最低議席となる23議席に沈み、
歴史的な大敗を喫した。
自民党は、安保法案を成立させたり、共謀罪法案を成立させたり、
国民の権利を制限することを内容とする憲法改正をおこなおうとしたりで、
そういうところが、自分の気に入らないところだ。
自民党は、選挙の時はかならず、経済が大事だ、経済を回復、発展させる、
自民党は経済で実績がある、と、経済を強調する。
が、選挙が終わって国会が通常運転になると、きまって、
経済以外の政治的なことを実現しようとする。
そして、その政治的なことというのは、しばしば、国民の人権を何とかして
制限しようという目論見と結びついているのだ。
つまり、表面的に主張していることと、腹の中にもっているいちもつが、
互いに矛盾していて、ある意味、非常にグロテスクなのだ。
男性差別的な考えをもっていたり、男性に対して冷たかったりするのではないか、
というところが、不安なところだ。
小池都知事が選挙に勝って会見する場合、かならずといっていいほど、
そのテレビカメラには、彼女を取り囲むかのように支持者の女性たちが
映りこんでいる。
また、彼女のぶら下がり取材では、いつも決まって、女性のリポーターだけが、
彼女のすぐ近くでマイクをむけているようにも見える。
小池都知事が主宰する政治塾では、男性の入会金は、女性のそれよりも
いくぶん高かったようだ。
そういったことから、彼女がじつは、男性に対してなんらかの敵愾心のような
ものを持っているのではないか、というのが、自分の懸念だ。
彼女がこのまま国政の場に進出し、かりに女性初の首相にでもなった場合、
なんらかの男性差別的な立法でもおこなうのではないか、という不安がある。
このブログは、男性差別に反対するブログであるから、
とくにその点を強調しておきたい。
逆に言えば、男性差別的ではないか、という懸念以外には、
彼女をとくに批判する要素はいまのところ、見当たらないのではないか、
というのが、自分の考えだ。
都議会のドンといわれた人間が都議会を牛耳る旧弊をあらため、
豊洲の移転問題にかんしても、過去の意思決定のプロセスを白日のもとに
さらそうとした彼女の努力と成果は、
ほかのひとが同じことをできたか、と言われれば、あやしいと言わざるを
得ないだろう。
自民党と都民ファースト、どちらが力を持っても、それなりに害はあると思うのだが、
現状、自民党のほうが害が大きいかな、という気はする。