この世界の不思議

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【矛盾】盾と矛、どちらが勝つのだろう?-その2。

以前に書いた、盾と矛の記事の続き。

 

どんな矛でもつらぬくことができない盾と、

どんな盾をもつらぬいてしまう矛。

その両者が戦ったら、いったい、勝つのはどちらなんだろう。

 

ここで、盾と矛、それぞれの特性を考えてみる。

 

盾というのは、どんな特性をもっているだろうか。

盾というのは、ふつう、相手から攻撃されそうになったときに、

自分の身を守るために使用する武器だ。

そしてそれは、自分が生きようとすることとかかわる。

 

つまり、盾というのは、まず第一に、

守るという原理、そして、生の原理と関連する。

 

さらに、盾の形状を考えてみよう。

 

盾というのは、ふつう、ある程度の面のひろがり、大きさをもつものである。

盾というのがもし、ハガキ1枚くらいのサイズしかない、とか、

うちわ1枚くらいのサイズしかない、とかだったら、

防御するのには、十分ではないだろう。

 

盾というのは、相手の攻撃を防ぐにあたって、

その相手の攻撃ポイントへ的確に盾を移動させることによって

自分の身を守っているわけではないのだ。

 

盾というのは、ある程度、自分の半身を守れるくらいの面の大きさが

はじめからあって、そのために防御の用をなしているのである。

 

つまり、盾の強みというのは、その面の広さにあるのである。

 

 

 

ではつぎに、矛というのは、どんな特性をもっているだろうか。

 

矛というのは、ふつう、相手を攻撃するときにもちいる武器である。

相手を攻撃し、相手を殺す。

つまり、相手が生きようとするのを認めず、相手に死をあたえるものだ。

 

だから、矛というのはまず第一に、攻撃の原理とかかわる。

そして、死の原理ともかかわるのだが、

生の反対に死があるいっぽうで、

生の原理の対極には理の原理が存在することから、

死と理は共通性をもち、ゆえに、

死の原理とかかわる矛は、理の原理ともかかわるといえる。

 

さらに、矛の形状を考えてみよう。

 

矛というのは、その先端がするどく尖っている。

するどくとがっているがゆえに、相手の身をつらぬくことができるのだ。

 

このことは、だいたい、とがっているもの一般に成立することだ。

針を皮膚に強く押し当てれば、ふつうは、皮膚がやぶれて血が出てくる。

針の先端がとがっているためだ。

でも、書道で使う文鎮を皮膚につよく押し当てても、ふつうは、

圧迫を感じるかもしれないが、血は出てはこないだろう。

文鎮の先端は、とがってはいないからである。

 

なぜ、とがっているものは、容易に相手を裂き、つらぬくのかといえば、

それは、圧力が関係しているからだ。

 

中学か、高校の理科で、圧力について習ったことがあるかもしれない。

圧力というのは、

かかる力を、力のかかる部分の面積で割って求められる。

単位は、ニュートン毎平方メートル、とかだ。たぶん。

 

この圧力を大きくするためには、2つの方法がある。

1つは、かける力そのものを大きくする方法。

もう1つは、力のかかる部分の面積を小さくする方法だ。

 

針を強く皮膚に押し当てると、皮膚がやぶれて血がでてくる。

これは、上に述べた方法のうちの、後者の方法がかかわっている。

つまり、

針を押し当てる力そのものは、それほど大きくはないかもしれないが、

針の先端はとがっていて、つまりは、

力のかかる部分の面積が非常に小さくなっているために、

結果として、圧力がとても大きなものになり、

それで皮膚はやぶれるのである。

 

ハサミにしろ、カッターナイフにしろ、包丁にしろ、錐にしろ、

いわゆる刃物とよばれるものや、利器とよばれるものが、

なにかを切ったり、つらぬいたりするのには、みな、この原理がはたらいている。

つまり、それらの刃物や利器の先端がとてもするどくなっていて、

力のかかる部分の面積がとても小さくなっており、

結果、圧力がとても大きなものになるから、

切ったり、つらぬいたりできるのである。

そして、このことは、矛についてもいえる。

 

つまり、矛の強みというのは、その先端のするどさ、言葉をかえれば、

力のかかる部分の面積の小ささにあるのである。

 

つづく