フランス大統領選挙は開票の結果、マクロン候補とルペン候補が
決選投票にすすむことになった。
世論調査によると、決選投票ではマクロン候補が圧勝する可能性がたかく、
親EUであるマクロン候補が大統領になることで、
EUは安定化に向かうとの観測がある。
本当にそうだろうか。
今回の選挙では、各候補の得票率が、
マクロン候補 24%
ルペン候補 22%
フィヨン候補 19%
メランション候補 19%
となっている。
このうち、ルペン候補とメランション候補は、
反EUであるか、EUに懐疑的だ。
得票率をみると、フランス国民のおよそ半数は、
EUに懐疑的な候補に票を投じたことがわかる。
たとえ、親EUである候補がフランス大統領になったところで、
フランス国民のあいだにくすぶる反EUの声を完全に消し去ることは、
むずかしいのではないだろうか。
そして、今回の選挙結果は、またしても僅差であった。
またしても、というのは、ここ最近、世界のさまざまな選挙で、
僅差での決着が顕著に増加しているからだ。
トランプ氏を選出したアメリカ大統領選挙も、
僅差での決着だった。
今回のフランス大統領選挙も、
4候補がほぼ横一線にならんだ。