こんにちわ。天機です。
きょうもまた、この世界の不思議、に関して、
記事を書いていこうと思います。
さて、このブログではしばしば、
理の原理と生の原理について書いています。
理の原理の対極には生の原理があって、
理の原理と生の原理は、たがいに正反対のような関係になります。
ここで、ふと思いつくのが、生と死の関係です。
ふつう、生と死は、たがいに正反対のようなもの、と考えられています。
であるならば、
理の原理と生の原理、つまり、理と生は、たがいに正反対の関係にあり、
死と生もまた、たがいに正反対の関係にあるので、
理と死は、ともに生の反対に位置する、という意味で、
共通性をもつことになります。
ここで、生と死について、考えてみましょう。
生きていれば、楽しいこともうれしいこともあれば、
つらいことも苦しいこともあります。
つまり、プラスのことも、マイナスのことも、
両方とも「ある」のが、生、なのです。
いっぽう、死はどうでしょうか。
死んでしまえば、楽しいこともうれしいこともないかわりに、
つらいことも苦しいこともありません。
つまり、プラスのことも、マイナスのことも、
両方とも「ない」のが、死なのです。
よく、ドラマとかで、病室の場面が映されることがありますよね。
いまにも死にそうなひとが、ベッドによこたわっていて、
そのひとの心臓?鼓動?かなにかの波形が、
よこにある機器にグラフ状になってあらわされています。
命のあるうちは、ぴっぴっぴっ、という音とともに、
緑色の線が、上にいったり、下にいったりと、
波の形をえがいています。
でも、ついに臨終のときをむかえると、
ぴーーーー、という音がして、
波の形が一直線になる、
そんな演出を見たりしますよね。
あの波形を見ていて思うのは、
生と死を、よくあらわした形だなあ、ということです。
生きているときは、波形が、上にいったり下にいったりしますよね。
つまり、楽しいことも苦しいこともある、っていう、
生の性質によく対応したかたちだと思うんです。
死んでしまうと、波形が一直線になりますよね。
つまり、楽しいことも苦しいことも、なにもない、っていう、
死の性質によく対応したかたちだと思います。
さきに、死と理は共通性をもつ、ということを書きました。
だから、
プラスのことも、マイナスのことも、両方とも「ない」という、
死のもつ性質は、理もまた、これをもつことになります。
整理しましょう。
プラスのことも、マイナスのことも、両方ともあるよ、
というのが、生の原理のもつ性質です。
それに対して、
プラスのことも、マイナスのことも、両方ともないよ、
というのが、理の原理のもつ性質なのです。
ここで、人間の願い、について考えてみましょう。
人間の願い、というのは、おおきくわけて、
2つになる、と思います。
1つは、「プラスがほしい」ということ。
たとえば、お金が欲しいとか、地位が欲しいとか、
素晴らしい伴侶が欲しいとかが、これにあたりますね。
もう1つは、「マイナスはいらない」ということ。
たとえば、病気や怪我をしたくないとか、
争っている相手から離れたいとかが、これにあたります。
では、これら2つの、
「プラスが欲しい」と「マイナスはいらない」という、
人間の願いを、それぞれかなえてくれるのは、
理の原理と生の原理の、どちらになるでしょうか。
生の原理は、「プラスも、マイナスも、両方とも、ある」でした。
この原理の中には、「プラスがある」がふくまれているので、
「プラスが欲しい」という人間の願いをかなえてくれるのは、
生の原理である、ということがわかります。
いっぽうで、理の原理は、
「プラスも、マイナスも、両方とも、ない」でした。
この原理の中には、「マイナスがない」がふくまれているので、
「マイナスはいらない」という人間の願いをかなえてくれるのは、
理の原理である、ということがわかりますね。
以上、見てきたことから明らかになるのは、
理の原理は、マイナスの排除と結びついている、ということです。