この世界の不思議

この世界のいろんなことについて、思ったことを書いていきます。

春夏秋冬について考えてみる

今年は3月になっても寒い日が続いていましたが、

4月も下旬になって

暑いような日もだんだんと増えてきましたね。

 

 

春、夏、秋、冬、と

季節はめぐっていきます。

 

 

この季節の移り変わりについて、

日本の九星気学とか、あるいは

本場中国の東洋占術とかでは、

「陰遁(いんとん)」と「陽遁(ようとん)」

という区別を用いて考えることがあるんですね。

 

 

1年のなかに、

夏至冬至、というのがあります。

 

 

夏至というのは、毎年6月21日ごろでしょうか、

1年の中でいちばん日照時間が長いときになりますね。

 

 

冬至というのは、毎年12月21日ごろでしょうか、

1年の中でいちばん日照時間が短いときになります。

 

 

夏至というのは、夏が至る、と書きます。

 

 

陽の気が極まったところ、と

考えられていたのでしょうね。

 

 

いっぽう、冬至というのは、冬が至る、と書きます。

 

 

陰の気が極まったところ、と

考えられていたのでしょう。

 

 

夏至で陽の気がきわまって、

今度はそこからだんだんと、

陰の気が強まっていく期間が始まります。

 

 

そうやってどんどん陰の気が強まっていって、

とうとう陰の気が最高潮になるのが

冬至、なんですね。

 

 

で、こんどはその冬至をスタート地点にして、

陽の気がどんどんと強まっていく

期間が始まるんですね。

 

 

どんどん、どんどん陽の気が強まっていって、

とうとうその陽の気が最高潮になるのが、

夏至、ということになります。

 

 

これを順に繰り返していくんですね。

 

 

そのうちの、

夏至をスタート地点、冬至をゴール地点とする、

だんだん陰の気が強まっていく期間のことを、

「陰遁」と呼びます。

 

 

反対に、冬至をスタート地点、夏至をゴール地点とする、

だんだんと陽の気が強まっていく期間のことを、

「陽遁」と呼ぶんですね。

 

 

陰遁は、だんだんと陰へと向かうから、陰遁。

 

 

陽遁は、だんだんと陽へと向かうから、陽遁。

 

 

そんな感じなんです٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

さて、このように見てきますと、

季節には春夏秋冬があるわけなんですが、

夏→秋→冬、という移行期間はだいたい、

陰遁にあたっていることがわかります。

 

 

反対に、

冬→春→夏、という移行期間はだいたい、

陽遁にあたっていますよね。

 

 

そこから、さらに考えてみます。

 

 

秋、という季節は、

夏→秋→冬、という移行期間のちょうど真ん中にあって、

ただ、どんどんと陰の気が強まっていくだけ、

という意味で、変化の方向は一定なんですね。

 

 

春、という季節も、

冬→春→夏、という移行期間のちょうど真ん中にあって、

ただ、どんどんと陽の気が強まっていくだけ、

という意味で、変化の方向は一定なんです。

 

 

そのように申し上げますと、

え?季節の変化なんて、変化の方向は一定なんじゃないの?

と思われるかたも、いらっしゃるかもしれませんね。

 

 

でも、そうではないのです。

 

 

先ほど、陰遁と陽遁について

すこしお話をしました。

 

 

季節のうち、夏には、夏至があります。

 

 

夏至を境にして、

それまで陽の気がどんどん強まっていく

陽遁でやってきたものが、

今度は陰の気がどんどん強まっていく

陰遁へと大きく変わるんですね。

 

 

いわば、夏には、

変化の方向性が反対になる

折り返し点のようなものが含まれているんです。

 

 

冬もそうですね。

 

 

冬には、冬至があります。

 

 

冬至を境にして、

それまで陰の気がどんどんと強まっていく

陰遁でやってきたものが、

今度は陽の気がどんどんと強まっていく

陽遁へと大きく変わるんです。

 

 

その意味で、冬にも、

変化の方向性が反対になる

折り返し点のようなものが含まれているんですね。

 

 

このような、折り返し点が含まれる夏と冬は、

そのような変化の方向性が反対になる

折り返し点のようなものが含まれていない春と秋とは、

性質が少し、違うように思われます。

 

 

季節のなかでも、夏と冬だけは、

それぞれ夏至冬至において、

それまでの変化の方向性が転換するんですね。

 

 

 

 

さて、このような方向の転換について、

すこし考えてみましょう。

 

 

じつは、漢字のなかには、

このような方向の転換を意味する漢字が

いくつかあります。

 

 

たとえば、往復、という言葉がありますが、

これは「往」がこちらから向こうへと行く、ということ、

そして「復」が、行ったところで反転して

今度はこっちへ帰ってくる、ということ、

をそれぞれあらわしています。

 

 

ということは、「復」という漢字のほうに、

変化とか、方向性の転換という意味が

含まれているようにも思うのですね。

 

 

また、もっと単純な漢字でいえば、

「変化」とか「変更」とか「変転」とかの

「変」の字も、

方向性の転換という意味がありそうな気がします。

 

 

ここで、その2つの漢字

「復」と「変」をならべてみますと

 

 

 

 

このように、赤色で示したように

共通する部分が含まれていることがわかります。

 

 

この、赤色で示した共通部分が、

じつは「変化」とか「方向性の転換」を

示す意味を持つのではないか、

なんて、自分は考えたのですね٩( ๑╹ ꇴ╹)۶

 

 

ここで、季節のお話に戻りますね。

 

 

季節の中でも、夏と冬だけは、

夏至冬至をそれぞれ境にして

方向性の転換がみられる、というお話をしてきました。

 

 

そこで、春、夏、秋、冬、という

4つの漢字をならべてみますと

 

 

 

変化や方向性の転換をあらわす漢字の

「復」とか「変」という漢字のなかに含まれていた

共通部分と同じものが、

夏と冬だけにはふくまれていることが

わかるんですね。

 

 

これはつまりは、

夏と冬だけには方向性の転換が存在するよ、

ということが、

漢字の上からも明らかになっている、

ということではないでしょうか( ´艸`)

 

 

自分は、そんなふうにも思うのです。

 

 

では、この季節の中でも夏と冬だけには

方向性の転換がふくまれる、というお話、

英語ではどうなるか、というのを

少しみてみましょう。

 

 

英語で4つの季節を表記すると、

以下のようになります。

 

 

 

 

すると、英語で季節を表記した場合、

上に赤丸で示したように、

夏と冬だけに「R」という文字が入っていることが

わかります。

 

 

この「R」が、なにか変化とか方向性の転換に

関わるのか?といいますと

 

 

 

 

じつは英語では、Rの発音をするときだけ、

舌をそらして奥のほうに向ける必要があり、

舌先の方向が反転するのですね。

 

 

以上、見てきましたように、

4つの季節の中で

じつは夏と冬だけには方向性の転換、という

性質が含まれていて、

そのことは「夏」と「冬」という漢字とか、

あるいは、

「summer」と「winter」という英単語とかに、

すこしあらわれているのではないか、

というお話でした。

 

知識は宝の山。。。

みなさん天機です٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

今回は、知識は宝の山、というテーマで

記事を書いてみたいと思います。

 

 

天機は、むかしは歴史が好きで、

よく歴史小説とかを読んだりしていました。

 

 

なかでも、高校時代に国語の先生に勧められて読み始め、

もうかれこれ、10回くらいは読んだかな、

と思うのが、

司馬遼太郎の「項羽と劉邦」という本なんですね。

 

 

どんなお話かといいますと。。

 

 

いまからさかのぼること、2000年以上昔の、

紀元前の中国のお話。

 

 

秦という国がありました。

 

 

 

 

秦という国は、悪辣な政治をおこなったので、

秦の始皇帝の死後、

中国各地で反乱が起こり、

やがてそのなかから項羽と劉邦という2人の英雄があらわれ、

最初は秦を倒すのに協力していたんですが、

やがて2人は戦うことになり、

最終的に劉邦のほうが勝って

漢という国を打ち立てる、というお話なんです٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

で、今回の記事のテーマ、知識は宝の山、

にこの歴史がどう絡んでくるのか、

といいますと。。。

 

 

秦にたいして中国全土で反乱が起こっていたとき、

反乱の総大将みたいにして祭り上げられていたひとで

「懐王(かいおう)」というひとがいたんですね。

 

 

まあ、あやつり人形みたいな立ち位置のひとです。

 

 

秦という国の首都は、

関中(かんちゅう)という、周囲を要害にかこまれた

広大な盆地の中にありました。

 

 

その懐王というひとが、

「いちばん最初に関中に進入した者を

 関中王とするであろう」

という布告を出してしまうんですよ。

 

 

たぶん、いろんな武将を競わせて関中を攻めさせて、

はやく秦を倒そうと考えたのでしょうね。

 

 

項羽と劉邦のうち、

強大な軍を持っていたのは項羽のほうで、

劉邦は弱小な軍しか持っていませんでした。

 

 

懐王はなぜか、

その項羽の軍のほうに、難敵にあたるように命令をくだし、

劉邦の軍は別動隊のような立ち位置で

関中を目指すように命令を出すんですね。

 

 

でも、衆目の見るところ、

項羽は難敵とあたるとはいっても、

もともと強大な軍を持っているので、

関中に先に入るのは項羽のほうだろう、

なんて思っていたんですよね。

 

 

ところが蓋を開けてみると、

関中に先に進入することに成功したのは、

なんと、劉邦のほうだったんですよ。

 

 

で、ここからが、

知識は宝の山、という、今回の記事のテーマに

関わってくるお話なのですが。。。

 

 

先に関中に入ることに成功した劉邦軍。

 

 

秦の始皇帝とかがもともといた宮殿に

乱入するんですね。

 

 

劉邦は女好きだったので、

宮殿の女性たちがいる部屋へと向かいます。

 

 

劉邦配下の将軍たちは

財宝がたくさんある宝物庫とかへ向かって

財宝を取り合うんですね。

 

 

普通の人間からすれば、

まあ、そういうのが「お宝」に思えるだろうと

思います。

 

 

けれどここに、劉邦配下で

おもに民政を担当していた

蕭何(しょうか)という男がいたんですね。

 

 

彼はこの騒ぎの中で、

まっすぐに秦帝国の書庫のような

ところへ向かうんです。

 

 

そこには、秦帝国が全国を治めるにあたって

収集していた、

租税に関する資料とか、

各地の実情に関する資料とかが収められていました。

 

 

蕭何という男は、

財宝や美女に目がくらんでいる他の将軍たちとは違って、

この大量の書類や資料が

「宝の山」だ、と思ったんですね。

 

 

そこで彼は、その書類や資料を閲覧し、

その一切を差し押さえます。

 

 

のちに、難敵を倒した項羽が関中に乗り込んできて、

劉邦にその座を明け渡すように言ってきたとき、

劉邦軍は、財宝とか美女とかは

項羽に差し出したのですが、

蕭何の押さえた書類や資料はそのまま

劉邦軍が持ち去ったのですね。

 

 

そうすると、のちに項羽と劉邦が覇権をかけて

中国全土で戦うようになったとき、

蕭何の差し押さえたその書類とか資料とかは、

どこどこにはこういう地形がある、とか、

どこどこの人民はこんな要望を持っている、とかいった

情報がぎっしりつまった

兵要地誌の役割を果たすことになって、

項羽との戦いを有利にすすめるために戦略を立てるうえで

大きな力になってくれたのです。

 

 

財宝とかはきらびやかで、

見た目にもお宝とわかって、誰もが欲しがるものですよね。

 

 

それに対して、

情報の書かれた書類とか資料とかいうのは、

当時だったら竹簡でしょうか、

いかにもかび臭そうで、地味なものなんです。

 

 

でも実際には、

その情報がつまった竹簡のほうが

すごいお宝だったんですね٩( ๑╹ ꇴ╹)۶

 

 

いかがでしょうか?

 

 

現代でも、面白そうな漫画とか映画、ドラマなどは

みんなお金を出してでも見たがりますが、

知識を教えてくれるなんらかの学問の本とかは

図書館でタダで読めたとしても

あまり人気がないものです(;´∀`)

 

 

でも、もしかしたら

そういうあんまり人が見向きもしないような

もののほうに、

じつは大きな価値が隠れているのかも

しれませんね!

 

 

今回はそんなお話でした。

 

 

以上、天機でした( ´ ▽ ` )ノ

吉川三国志と、宮城谷三国志。

みなさん天機です٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

今回は、三国志のお話でも書いてみましょう。

 

 

天機は若いころ、

三国志をぜんぜん知りませんでした。

 

 

同級生の男子とかは、

三国志とかをけっこう知っているのがいて、

話題になったりしていたのですが、

自分はぜんぜん知らなくて話題についていけず、

くやしい思いをしたりもしたものです(;´∀`)

 

 

それで、

大学3年のときに漫画喫茶の深夜パックというので

漫画喫茶にこもって、

横山光輝さんの三国志60巻をいっきょに読破した

ことがあったんですね。

 

 

ところが横山三国志というのは、

蒼天航路とかとは違って

基本的に登場人物はみな似たような顔をしていて、

ストーリーも単調なので

読破してもすぐに忘れてしまうんですよね( ノД`)

 

 

自分も横山三国志の内容がどんなだったか

いまでは全然おぼえていません。

 

 

それで最近になって、

もう1回三国志に取り組もうと思って、

最初に吉川英治さんの三国志を通読し、

そしてついに、宮城谷昌光さんの三国志も読破しました!

 

 

 

 

今回は、この2つの三国志について、

自分の印象を書いてみたいと思います。

 

 

※以下の記述に、

 この2つの本の内容についてのネタバレが含まれます。

 

 

まずは、吉川三国志について。

 

 

この三国志は、吉川文庫とかいうところで

8巻くらいあったと思います。

 

 

一巻あたりがけっこう分厚い本なので、

読み切るのはけっこうたいへんでした。。

 

 

この、吉川三国志のいいところは、

史実かどうかは怪しいけれど

ワクワクするような伝説のたぐいをほぼ

収録しているところなんですね。

 

 

たとえば、貂蝉(ちょうせん)が董卓呂布のあいだで

翻弄されるお話とか、

孫堅が死ぬ直前に不吉なことに旗竿が折れた話とか、

禰衡(ねいこう)が曹操を罵倒するお話とか、

孫策が于吉仙人によって呪殺されるお話とか、

曹操が大木を切り倒したために病に倒れるお話とか、

赤壁の前に孔明が祭壇をまつって風を起こしたお話とか、

孔明が自分の寿命を延ばすために祈祷していたところ

魏延に妨害されてしまうお話とか、

そういった、ほかの三国志本では

史実ではない、として切り捨てられてしまったような

ワクワクする伝説がたくさん収録されています。

 

 

そういった有名な伝説もふくめて

三国志らしい三国志の知識を知りたいかたは、

まずは吉川三国志から読んでみるのをオススメします!

 

 

これが、吉川三国志のいいところなのですが、

では反対に、吉川三国志のよくないところは

どんなところなのかと言いますと、

まず、執筆された時期が比較的古いこともあってか、

現代ではあまり聞いたことないような

時代がかった古めかしい文章表現がたくさんでてくるので

辞書を引かないで読むと

意味がとれない箇所がけっこうある、

というところなんですね。

 

 

自分は、いちいち辞書を引くのはめんどくさいので

そのまま読み飛ばしましたが、

そうするとやっぱり、わからない表現を

放置していくことになります。

 

 

あとは、吉川三国志は基本的に、

劉備の軍団を正義の師ととらえているようで、

正義対悪の関係として歴史を解釈するというか、

やや、勧善懲悪的なにおいのするところが

堅苦しいような感じもしました。。

 

 

以上が吉川三国志です。

 

 

ではつぎに、宮城谷三国志について見ていきましょう。

 

 

宮城谷三国志も、13巻か14巻くらい

あったような気がします。

 

 

読むのがけっこうたいへんな量です。

 

 

宮城谷三国志のいいところは、

たしか、三国志演義をもとにしていなくて、

正史三国志をもとにしているからか、

歴史的な事実に沿って書かれているところです。

 

 

また、多くの三国志本は、

劉備関羽張飛が出会ったあたりから

物語が始まっているのですが、

宮城谷三国志は、

末期症状を呈する後漢内部の情景から

お話が始まっていくんですね。

 

 

なので、梁冀(りょうき)とか、

普通の三国志本には出てこないような

とんでもない後漢の悪党のお話とかもでてきて

詳しく知ることができて面白いです。

 

 

とにかく、史実に沿って細かいところまで

知ることができる、

これが、宮城谷三国志のいいところなんですね。

 

 

では反対に、宮城谷三国志のよくないところは

どんなところか、というと、

細かいということの裏面ではあるのですが、

細かすぎて、登場人物とか役職の数がやたら多くて、

混乱するということです(;´∀`)

 

 

〇州刺史とかいった役職がすごく細かくて多く、

混乱するんですね。

 

 

簡単にいうと、

登場人物の数が多すぎるために、

太い幹のような三国志の理解は得られないのです( ノД`)

 

 

あとは、

吉川三国志では収載されていたような

ワクワクするような伝説はほぼすべて、

史実ではないということで

切り捨てられています。

 

 

それでも、

宮城谷昌光さんは非常に丹念に取材して

執筆されるかたなので、

吉川三国志とは違った意味で

面白いのですが。

 

 

以上が、天機が読んだ

吉川三国志と宮城谷三国志の感想です。

 

 

また機会があれば、

三国志にでてくる人物の中で

自分が好きな人物とかも

記事にしたいと思います。

 

 

今回はそんなお話でした。

 

 

以上、天機でした( ´ ▽ ` )ノ