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【紫微斗数】福徳宮化禄と福徳宮化忌ーその3。

こんにちわ。天機です。

(約 2700字)

 

 

 

このシリーズ、福徳宮化禄と福徳宮化忌、の記事も、

いよいよ3回目、最終回となりました。

 

※ この記事の前記事

 

reasongomainstream.hatenablog.com

 

reasongomainstream.hatenablog.com

 

 

 

そもそも、占いをやっているひとというのが限られているうえ、

紫微斗数というのは、

そのなかでもかなりマイナーな占いなので、

知っているひとは、少ないかもしれません。

 

 

 

今回の記事も、紫微斗数の基礎知識がないと、

なかなか厳しい内容かもしれません。

 

よくわからない方は、流し読みでもかまいませんし、

今回の記事そのものをスルーしてくださってもかまいません😢

 

 

 

では、いきましょう。

 

 

 

今回は、

 

①身宮や大限宮といったところから飛ばした化禄や化忌が

 福徳宮にはいった場合、どう見るのか

 

②夫妻宮や財帛宮といった、個別の事項を管轄する特定の宮から

 飛ばした化禄や化忌が福徳宮にはいった場合、どう見るのか

 

といったことを考えていきます。

 

 

 

ではまず、①から見ていきましょう。

 

 

 

簡略版の紫微斗数ではなく、

きちんと標準的な作盤手順を踏んでつくられた紫微斗数の命盤の場合、

身宮にしろ、

ある特定の時期をあらわす大限宮にしろ、

夫妻宮や財帛宮といった特定の宮にしろ、

みな、それぞれの宮位には、

十二支だけではなくて、十干が配されています。

 

 

 

化禄や化忌といった四化星は、

この、各宮位に配された十干をもとにして、

各宮へ飛んでいくのです。

 

 

 

では、身宮がある宮の、十干をもとにして飛ばした化禄が、

本命盤の福徳宮に入った場合、どのようなことが言えるでしょうか。

 

 

 

この場合は、こうです。

 

 

 

身宮というのは、人生後半をあらわします。

 

そして、福徳宮に化禄が入るということは、

苦しいことやいやなことが具体的な現象として発生するかわりに、

本人の運はたまる、ということを意味します。

 

 

 

つまり、

身宮のある宮の十干をもとにして飛ばした化禄が、

本命盤の福徳宮に入ったひとというのは、

人生後半において、

楽しいことがあまり起こらず、いやなことや苦しいことを経験する傾向があり、

いっぽうで、

そのことと引き換えに、運を蓄積する、

ということになります。

 

 

 

とすると、すでに予想のついた方もおられるかもしれませんが、

身宮からとばした化忌が本命盤の福徳宮に入った場合というのは、

ちょうど、これとは反対になるのですね。

 

 

 

つまり、

身宮から飛ばした化忌が本命盤の福徳宮に入ったひとというのは、

人生後半において、

楽しいことや嬉しいことが具体的な現象として発生する傾向があり、

いっぽうで、

それとは引き換えに、

人生前半で自分が蓄積したところの運を、消費していくことになるわけです。

 

 

 

大限宮から飛ばした化禄や化忌が、

本命盤の福徳宮に入った場合も考えていきましょう。

 

 

 

ある特定の大限宮から飛ばした化禄が、

本命盤の福徳宮に入る場合、

その大限がしめすような時期において、

いやなことや苦しいことが起こる傾向がある反面、

運を貯めることができる時期になりやすい、ということが言えます。

 

 

 

反対に、

ある特定の大限宮から飛ばした化忌が、

本命盤の福徳宮に入る場合、

その大限がしめすような時期において、

楽しいことや嬉しいことが起こりやすい反面、

自分の運はだんだんと減っていく時期になりやすい、ということが言えるのです。

 

 

 

このことが、紫微斗数の命盤を検討することで、あらかじめわかっていれば、

ああ、いまの大限では、

あまり楽しいことは期待できないから、

たとえば善行や奉仕をおこなうことなどで、

自分の運を蓄積することにしよう、とか、

ああ、いまの大限では、

楽しいことが起こりやすくなっているから、

ボランティアや寄付なんかをするのは一旦中止して、

自分が楽しむことにエネルギーを使おう、とか、

そういった「人生運営」が可能になるのです。

 

 

 

というのも、

紫微斗数にしめされた運勢の傾向というのは、

人生の大枠を決めるものですから、たとえば、

ある大限宮から飛ばした化禄が本命盤の福徳宮に入っているときに、

それを無視して、

自分はこの時期に楽しいことを追求するんだ、運を消費するんだ、

と意気込んだところで、

やっぱりそれは、うまくいかないだろうと思うんですよ。

 

 

 

ある大限宮から飛ばした化禄が本命盤の福徳宮に入る、ということは、

その大限のしめすような時期においては、

楽しいことは少し我慢して、自分の運を蓄積することに意を払いなさい、と、

紫微斗数の示す運勢から、いわば「指令」が来ているわけです。

 

 

 

その「指令」、つまり、運勢の流れや運勢の傾向に逆らうような行動を

自分の意志でとってみても、

やはり、流れに逆らうようなもので、うまくいかないと思います。

 

 

 

その意味で、紫微斗数において、

とくに、ある大限から飛ばした、どのような四化星が、

本命盤の福徳宮にはいるのかを、あらかじめ検討しておくことは、

その大限の示すような時期において、

どういった行動方針で臨めばいいかを、

前もって教えてくれるといえるでしょう。

 

 

 

では最後に、②の場合です。

 

 

 

夫妻宮や財帛宮といった、

特定の事項を管轄する個別の宮から飛ばした化禄や化忌が、

本命盤の福徳宮に入った場合にどうなるのかを、

簡単に見ておきましょう。

 

 

 

これについては、簡単にまとめると、つぎのように言えると思います。

 

 

 

特定の宮から飛ばした化禄が本命盤の福徳宮に入る場合、

その宮が管轄することに関していやなことが発生するかわりに、

そのことで、本人の運はたまる。

 

 

 

いっぽう、

特定の宮から飛ばした化忌が本命盤の福徳宮に入る場合、

その宮が管轄することに関して楽しいことが発生するかわりに、

そのことで、本人の運が減る。

 

 

 

たとえば。

 

 

 

兄弟宮から飛ばした化禄が本命盤の福徳宮に入る場合、

兄弟との間柄が険悪になったりして、

非常にいやな気分になる反面、

その、いやな気分になったということと引き換えに、

本人の運がたまる、ということになります。

 

 

 

この場合、

兄弟との関係を意識して疎遠にするようにすれば、

いやな気分になることは防げるのですが、

そうすると、

自分に運を運んできてくれるひとを、みずから排除することになるのです。

 

 

 

ここが運の不思議なところで、

不倶戴天の仇敵のように見える相手が、

じつは自分に運をもたらしてくれる相手であるかもしれない、

ということは、こういったところからわかるのです。

 

 

 

ほかに、たとえば。

 

 

 

財帛宮から飛ばした化忌が、本命盤の福徳宮に入る場合には、

なにかとお金をもらったり、給付金を受け取ったりと、

金銭的に得をすることになるのですが、その反面、

その、金銭的に理由なく得をした、ということと引き換えに、

本人の運が目減りすることになります。

 

 

 

だから、自分の運をたいせつに思うのならば、この人の場合、

あまり金銭的に得をしすぎないことが肝心になってきます。