この世界の不思議

この世界のいろんなことについて、思ったことを書いていきます。

過去、現在、未来と、「知る」という認識作用。

こんにちわ。天機です。

(約1400字)

 

 

 

令和という新時代がはじまって、もうじき1か月になりますね。

 

 

 

最初、この元号に決まった時、

人々の間には、新鮮な感じ、意外な感じがあったかもしれません。

 

 

 

令和の「令」の字は、これまで元号には使われたことのなかった漢字です。

 

また、国語学者によれば、この文字には、

「神様のお告げ」という意味もあるそうです。

 

 

 

さて、そんな「令」の字なのですが、

この字は、よくよく見てみると、なんだか「今」っていう字に似てるなあ。

 

 

 

天機は、そんな感慨をなんとなく持ちました。

 

 

 

天機は、そこからさらに、考えを広げていきました。

 

 

 

「今」というのは、現在ということです。

 

過去、現在、未来、と、時の流れがある中での、

ちょうど真ん中の現在、それが「今」です。

 

 

 

いっぽうで、「令」の字についても、考えてみました。

 

 

 

この「令」の字に、「頁」をつけると、「領」になります。

 

そして、この「領」の字は、古文単語では、

「領る(しる)」という言葉をつくるのですね。

 

 

 

天機は高校時代に、授業で古文を習いました。

 

そのなかで、いろんな古文単語もおぼえました。

 

 

 

そんな古文単語の中に、「しる」という古文単語があります。

 

 

 

この、「しる」。

 

 

 

現代日本語では、ふつうは、「知る」と書かれて、

知る、認識する、

といった意味しかないのが普通です。

 

 

 

ところが日本の古文単語においては、ちがうのです。

 

 

 

古文単語においては、「しる」は、「知る」または「領る」と書き、

 

①知る、認識する

②治める、領有する

 

という2つの意味があるのです。

 

 

 

つまり、日本の漢字においては、

「今」という漢字と「令」という漢字は似ているのですが、

令から領という漢字ができ、

その領という漢字は「領る(しる)」という古語との関連があり、

その領るという古語には、

治める、領有する、という意味のほかに、

知る、認識する、という意味があるのです。

 

 

 

天機は、この一連の流れを見てくるなかで、

「今」という漢字のあらわす「現在」というものと、

「令」という漢字にひもづけられた「知る」ということは、

関連があるのではないか、

と思ったんですね。

 

 

 

おもしろいことに、じつは、

この関連は、

英単語においても、あらわれるんです。

 

 

 

英語で「今」は、「NOW」です。

 

そして英語で「知る」は「KNOW」なんです。

 

 

 

どうですか?

 

「知る」という意味の英単語の「KNOW」のなかには、

「今」という意味の英単語の「NOW」がかくれているでしょう?

 

 

 

天機は思いました。

 

 

 

洋の東西において、共通して、

「今」というものと「知る」というもののあいだに関係があるのは、

なんらかの、この世界の秘密のようなものが、

そこに隠れているからなんじゃないだろうか?と。

 

 

 

天機は、そこから、

「知る」ということと、「今」ということについて、

考えてみました。

 

 

 

ふつう、人間は、

未来について「知る」ことはできません。

 

対して、過去については「知った」「知っている」ものとなります。

 

 

 

あたりまえのことですね。

 

未来だから、知ることはできない。

 

過去だから、すでに知っている。

 

当然のことです。

 

 

 

でも天機は、この順序を、逆転させて考えてみました。

 

 

 

もしかしたら、

未来、現在、過去、という、時間経過をうみだしている

その根本の原因が、

じつは、

「知る」という認識作用なんじゃないか。

 

 

 

つまり、

「知る」という認識作用があるために、

この世界に、時間経過というものが発生してるんじゃないかな。

 

 

 

そんなことを、天機は考えていました。