この世界の不思議

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【紫微斗数】遷移宮の象意について。

こんばんわ。天機です。

(約2000字)

 

 

きょうは、占いのお話です。

 

東洋占術に、「紫微斗数(しびとすう)」という占いがあるのですが、

きょうは、その占いで登場する「遷移宮(せんいきゅう)」

についての、独自の分析記事になります。

 

 

 

さて、紫微斗数においては、

いろんな分野のことを占うために、命盤というのを用意します。

 

その命盤は、12の部屋に分かれていて、それを「12宮」といいます。

 

その12宮のなかで、自分自身をあらわす、

いちばん大切な部屋が「命宮(めいきゅう)」なのですが、

その命宮の向かい側の部屋、つまり、命宮の対宮(たいきゅう)

にあたる部屋が、遷移宮なのです。

 

 

 

遷移宮については、一般的に、

 

①外出運、移動運などをあらわす。

 外出した際や、遠方に移転したときに、その移動先で

 発展できるのかどうか。

 ひとから歓迎されるのか、どうか。

 

②そのひとの対外的な印象をあらわす。

 外から見て、そのひとは、どのように見られているのか。

 

といったことをあらわす、と言われています。

 

 

 

天機は、ここからさらに発展させて、

遷移宮というところが、

どういうふうなことをあらわすのかについて、考えてみようと思います。

 

 

 

まず第一に、遷移宮は、「後天運」や「後半生」を

あらわす可能性があります。

 

ふつう、紫微斗数において、「後天運」や「後半生」

をあらわす宮位といえば、「身宮」が有名でしょう。

 

ですが、各種の紫微斗数の文献や、あるいは、

紫微斗数の本場、台湾などの紫微斗数サイトでは、

身宮にならんで、

「福徳宮」や「遷移宮」が、「後天運」や「後半生」

をあらわす、としているものが、いくつかあるのです。

 

 

 

このことについては、つぎのように考えることができます。

 

 

 

遷移宮の「遷移」という言葉は、

「移り変わって変化していく」という意味を持ちます。

 

つまり、命宮と、その対宮である遷移宮の関係でいえば、

そのひとが生まれたときどうであったか、

ということをあらわすのが命宮なら、

その後どのように変化していくのか、をあらわすのが遷移宮なのです。

 

したがって、

先天運や前半生のことが命宮によく示されるように、

後天運や後半生のことは遷移宮によく示される、

と考えることができるわけです。

 

 

 

ということは、たとえば、

命宮にはあんまりいい星が入っていないけれど、

遷移宮にはかなりいい星が入っている、というような人は、

生まれた時や若い時にはあまり恵まれないけれど、

人生の後半に向かうにつれて、だんだん運が上向きになる、

と読めるわけです。

 

 

 

そして、この「遷移宮」については、

 

各宮の遷移宮

 

というものを考えることができると思うのです。

 

 

 

どういうことなのか、説明していきましょう。

 

 

 

たとえば、紫微斗数の命盤においては、

夫妻宮と官禄宮というのは、たがいに向い合せになっており、

対宮の関係にあります。

 

ということは、

官禄宮というのは、夫妻宮から見た場合の「夫妻宮の遷移宮」であり、

夫妻宮というのは、官禄宮から見た場合の「官禄宮の遷移宮」である、

とみることができるわけです。

 

 

 

ということは、どういうことかというと、

官禄宮は、仕事運や事業運といった、本来あらわしている内容以外に、

 

後半生における結婚運をあらわす

 

という読み方をすることが可能になるのです。

 

反対に、夫妻宮は、本来あらわしている恋愛運や結婚運以外に、

 

後半生における仕事運をあらわす

 

という読み方をすることが可能になるのです。

 

 

 

ゆえに、本来の紫微斗数の命盤において、

夫妻宮にはいい星が入っているけれど、官禄宮には悪い星が入っている、

といった場合には、このひとは、

 

前半生においては恋愛運がよくて仕事運が悪いけれども、

後半生においては仕事運がよくなり恋愛運が悪くなる、

と読むことができます。

 

 

 

以上が、各宮の遷移宮、ということについての説明です。

 

 

 

もう1つ、遷移宮は「遷移」すること、つまり、

 

変化すること全般

 

の吉凶をみることができます。

 

 

 

遷移宮にいい星がたくさん入っているのなら、

このひとは、なにかと変化したほうがラッキーである、

という運の持ち主なのです。

 

反対に、遷移宮にあまりいい星が入っていないようなら、

このひとは、あまり変化せずに、

ひとつの所をじっと守ったほうがいい、

という運の持ち主だということになります。

 

 

 

たとえば、変な例ですが、

数学の試験問題を解いているときに、

1つの問題がむずかしくて、全然わからないとします。

 

遷移宮がいいひとなら、こういうとき、

その問題はおいといて、他の問題にとりかかったほうが、

うまくいく可能性が高い、ということになります。

 

ほかの問題に「移る」ということを、「遷移宮」が管轄しているからです。

 

 

 

また1つ、変な例ですが、

デパートの便所に行ったら、すごく並んでいたとしましょう。

 

遷移宮がいいひとなら、こういうとき、

エスカレーターでほかの階へ移って、べつのトイレを探してみたら、

案外、すいているかもしれません。

 

ほかのトイレへと、「場所を移動」することは、

遷移宮の管轄だからです。