この世界の不思議

この世界のいろんなことについて、思ったことを書いていきます。

右翼と左翼。

こんにちわ。天機です。

(この記事 約1600字)

 

 

 

きょうは、右翼と左翼について考えてみたいと思います。

 

 

 

政治の世界では、右翼と左翼というのがあります。

 

たとえば、ヤフコメ民は、ネトウヨだと言われたりすることがあります。

彼らは、たいてい、中国や韓国、野党を小ばかにしていて、

安倍ちゃんを支持している印象がありますね。

彼らはたぶん、右翼なのでしょう。

 

他方で、左翼というのもあります。

左翼というのは、たいてい、反安倍で、

安倍ちゃんが街頭演説をしていると、野次を飛ばしたりする印象があります。

また、国に賠償をもとめて、各地で裁判を起こしたりしている印象もあります。

 

天機の、右翼と左翼についての知識なんて、そんなもんです。

 

 

 

天機は、右翼と左翼の背景には、

どんな思想的な力学がはたらいているのか、自分なりに考えてみました。

 

 

 

ここに、1枚の画用紙があるとします。

 

この画用紙の真ん中に、マジックで円を1つ描きます。

 

すると、画用紙の中は、

円の外側と、円周と、円の内側にわかれました。

 

 

 

この円周の部分が、「国家」です。

 

円の外側は、「外国からの侵略」とか「巨大な自然災害」とか、

国家に「外から」影響をおよぼしてくる「外部要因」です。

 

そして、円の内側にいるのが、「国民」です。

 

 

 

右翼というのは、どのように考える人々かというと、

「国民」がもし困るとすれば、それは、

「外部要因」が「国家」を攻撃し、その結果として「国民」が困ることになるのだ、

と考える人々なのです。

 

つまり、「敵」は「円の外側」からやってきて、それが「円周」を攻撃し、

その結果、「円の内側」も被害をこうむる、と考えるのですね。

 

そのため、右翼の人々は、

そういった危険をふせぐためには、

「円周」を強くしなければいけない、と考えます。

 

「円周」を強くすれば、「円の外側」からやってくる「敵」に備えることが

できるからです。

 

「円周」を強くするというのは、つまりは、「国家」そのものを強くする、

ということです。

 

「国家」そのものが強くなるとどうなるかといえば、

外に対して「国家」が強くなる過程では、軍備の拡張が起こり、

内に対して「国家」が強くなる過程では、国民への統制が強まるのです。

 

これが、右翼の思想的な力学です。

 

 

 

つぎに、

左翼というのは、どのように考える人々なのかというと、

「国民」がもし困るとすれば、それは、

「国家」そのものが強すぎるために、「国民」に対して過剰な圧迫、干渉に

なっていて、それで「国民」が困るのだ、

と考える人々なのです。

 

つまり、「敵」は、かならずしも「円の外側」からやってくる、

というわけではなくて、

「円周」そのものが「円の内側」にとっての潜在的な「敵」になりうるから、

これに注意しよう、と考えるのですね。

 

そのため、左翼の人々は、

そういった危険を防ぐためには、

「円周」が強すぎるのはよくない、と考えます。

 

「円周」が強すぎると、その「円周」それ自体が、

「円の内側」に対して圧迫や干渉をもたらすからです。

 

「円周」が弱いほうがいい、というのは、つまりは、

「国家」は強すぎないほうがいい、ということです。

 

そして、「国家」そのものが強すぎることがないようにするので、

外に対しては、軍備をあまり拡張しないようにし、平和憲法を堅持し、

内に対しては、国民をしばるような法制には反対していく、

ということになるのです。

 

これが、左翼の思想的な力学です。

 

 

 

天機は、国民にとっては、

「外国からの侵略」や「巨大な自然災害」などの「外部要因」が「国家」を

攻撃して、結果として「国民」が困る、

という経路も、たしかにあると思うし、

他方で、「国家」そのものが強くなりすぎた場合に、

それ自体が「国民」に対する圧迫、干渉になる、

という経路も、たしかにあると思うのです。

 

たいせつなのは、

「国民」が困る経路というのは、そのうちの片方だけしかない、

と考えるのではなく、

その双方の可能性にきちんと目配りし、

バランスのとれた政策をおこなっていくことではないでしょうか。