この世界の不思議

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【西洋占星術】進行の月と、10室。

西洋占星術のお話を。

 

進行の月、あるいは、プログレスの月が、

自分のネイタルチャートの10室、あるいは、10ハウスを通過する

ときは、

人生全般において絶好調となる幸運期をむかえる、といわれている。

 

ただ、ここで注意しなければいけないのは、

進行の星、プログレスの星を割り出す計算方法には、

複数の種類がある、ということ。

 

代表的なものでいえば、

1日1年法と、1度1年法がある。

 

そして、これらの方法については、

一方の方法はすぐれているが、他方の方法はダメ、とか、

一方の方法は使えるが、他方の方法は使えない、とか、

そういうことは、まったくないのだ。

1日1年法、1度1年法も、いずれも、

進行やプログレスを計算するときに使える、れっきとした方法だ。

 

であるならば、

進行の月が自分のネイタルチャートの10室を通過するとき、

の測定方法についても、

1日1年法で計算した場合と、1度1年法で計算した場合の、

双方が成立することになる。

 

ホロスコープ上には、12のハウスがとられる。

360度の円の内部が12に区分されると考えれば、

ごくごく単純に計算して、

1つのハウスが平均で30度分をしめている、と考えることもできる。

実際には、微妙に各室のしめる大きさは違うけれどね。

 

1日1年法で計算するならば、進行の月は、

だいたい数年ずつ、各室にとどまることになる。

10室にも、数年間とどまることになるだろう。

そして、この1日1年法で計算した進行の月は、

一生のうちには、何回か、同じ室にやってくることになる。

10室にも、何回かやってくるだろう。

 

だから、1日1年法で進行の月を考える場合には、それは、

一生のうちに何回か、数年間、10室にとどまる時期というのがあって、

そのときが絶好調の幸運期になる、ということだ。

これは、だれであっても、そのような時期はやってくる。

 

 

ところが、1度1年法で計算した進行の月は、これとは異なる。

1度1年法だと、ホロスコープを1周するのに、360年かかることになる。

1つの室には、平均して、30年ほどとどまることになるだろう。

 

そして、この1度1年法で計算した進行の月については、

ネイタルチャートの10室にやってくるひとと、

一生かかっても1度もやってこないひとがいるのだ。

 

たとえば、もともと生まれたときの月が1室にあるひとがいるとしよう。

このひとの1度1年法での進行の月は、7室にたどりつくだけでも、たぶん、

180年ほどかかってしまう。

とてもじゃないけど、一生のうちにこのひとのこの進行の月が10室に

たどりつくことは、ありそうにない。

 

それに対して、もともと生まれたときの月が、

8室とか9室にあるひとであれば、

一生のうちにそのひとの1度1年法での進行の月が10室を通過することは、

大いにありうることだ。

 

 

整理してみよう。

 

進行の月が自分のネイタルチャートでの10室を通過するときは、

人生全般が絶好調になる幸運期だ。

 

しかし、進行である以上、その計算方法には、

1日1年法と1度1年法の双方があり、双方がそれぞれ成立する。

 

1日1年法で計算した進行の月は、

だれのネイタルチャートの10室にも、一生のうちには数回やってくる。

その影響力は数年間だけで、比較的弱い。

 

他方で、1度1年法で計算した進行の月は、

一生のうちに自分のネイタルチャートの10室にやってくるひとと、

一生かかってもやってこないひとがいる。

やってくるひとの場合は、

その影響力は30年間前後にもおよび、強い影響がある。

 

 

こうしてみてくると、

1度1年法の進行の月は、10室にやってくるひととやってこないひとがいて、

なんだか不公平だな、と思われるかもしれない。

 

でも、不公平だからといって、この考え方がおかしいわけでもない。

そもそも、西洋占星術には、不公平はつきものだ。

生まれながらにしてグランドトラインをもっているひとと、

グランドクロスをもっているひと。

1室に木星がはいっているひとと、1室に土星がはいっているひと。

不公平なんて、それこそ、星の数ほどある。

それが、西洋占星術だ。

1度1年法での進行の月が10室にやってくるかどうか、ということも、

そういった数ある不公平のひとつにすぎない。