男性差別、ときどき、世界への反逆。

この世界についての非主流的な意見と、男性差別についての考えをすこし。

メデューサの髪は、なぜ蛇だったのか。 1

ギリシャ神話には、メデューサという名の、女の怪物が登場する。

彼女の頭髪は、無数の蛇だった。

 

なぜ、メデューサの頭髪は、蛇だったのだろう。

 

ふつう、頭髪は人間の頭部にはえ、それはもちろん、蛇などではない。

メデューサは化物だったから、それで、

ふつうとはちがう蛇の頭髪を持っていたのだろうか。

 

自分は、変わり者である。変わった考えをする。

隠れた真実を見抜くために、

蛇のように執念深く思考をめぐらすのが大好きだ。

 

自分は思った。

メデューサの髪が蛇なのは、メデューサが特別な化物だから、

という以上の理由があるのではないか。

髪というものには、そもそも、

蛇の性質がひそんでいて、メデューサの寓話には、

そのことが示唆されているのではないか。

そんなふうに思ったのだ。

 

この世界の生成の原理においては、世界は、

矛盾→理→生の順番で誕生した、と自分は考えている。

人間の体でいうと、それは、

髪→頭→胴体という順番だ。

つまり、人間の体における髪というのは、

世界のはじまりに存在した矛盾をあらわすものなのである。

 

ではなぜ、矛盾をあらわす髪というのは、

1本1本の極めて細い線のような髪の毛が、

数限りなく無数にあつまったような形状をなしているのだろうか。

 

これについては、矛盾の生成というべつのブログ記事をつくって

書こうと思っているのだが、

説明の前置きがひどく長くなりそうなので、

なかなか気が進まないところがある。

 

簡単にいうと、つぎのようになる。簡単ではないが。

自分は理屈っぽいので。

ここでとりあえず説明してしまおうと思う。

 

あるものとあるもののあいだに、1つの境界線をひく。

そうすると、その2つのものは、たがいに他者となる。

自分とは異なる他者が存在するということを認める、

ということが、そこにおいてあらわれる。

このかたちが、理だ。

 

かりにこの2つを、黒と白だとしよう。

1つの境界線によってわけられた黒と白を、

混沌をつくるべく、さらに撹拌させていくことをイメージしてみよう。

黒白が、黒白黒白になる。

このとき、境界線は3本にふえる。

黒|白|黒|白となるから、境界線は3本、ということね。

さらに撹拌する。

黒白黒白黒白黒白と分割したとする。

このとき、境界線は7本である。

 

どんなに分割、撹拌を重ねていったとしても、

黒、白という存在が、それぞれ残存するかぎりにおいては、

自分とはことなる他者というものが存在するわけだから、

理というかたちは損なわれない。

ただ、この撹拌をかさねていくと、

最初、1つのおおきな全体領域が黒と白に二分されていたものが、

黒白黒白、黒白黒白黒白黒白、黒白黒白黒白黒白黒白黒白黒白黒白、

と、全体領域のおおきさは変わることなしに、

内部がこまかく分割されていくわけだから、

撹拌をすすめるごとに、1つ1つの黒と白は、

それぞれ、どんどん小さくなっていく。

 

では、この撹拌、内部分割を可及的にすすめていくと、そのさきには、

どういう状況が発生するだろうか。

 

撹拌をかさねるごとに、1つ1つの黒と白は、

それぞれがどんどん小さくなる。

それをとことんまで突き進めれば、ついには、

その大きさがゼロに至ることになるだろう。

黒と白は、それがどんなに微小な存在になったとしても、

存在として保たれているかぎりは、

互いに相手とは異なる他者として存在しているわけだから、

そこに、理のかたちは存在していた。

しかし、その大きさがついにはゼロに至ってしまったとき、

そのとき、

もはや自分とはことなる他者の存在、という、

理の前提条件はくずれることになる。

このかたちは、もはや理であるとはいえない。

つまりは、理の否定である。

そして、理の否定が矛盾であることを考えると、

ここに、矛盾が発生することになる。

 

とすると、黒も白もなくなり、ゼロになってしまったときに、

矛盾が発生する、ということになりそうだ。

では、矛盾とは、なにもないという意味での無なのだろうか。

 

それが、たぶん違うのだ。

さきほど、ちらっと境界線の話をした。

黒白、黒白黒白、黒白黒白黒白黒白、と分割、撹拌をすすめるごとに、

黒と白のあいだをわける境界線の本数がだんだんに増えていったよね。

では、黒と白の大きさが、ついにはゼロになってなくなってしまうほど、

そのくらいまで分割、撹拌がすすんだとしたら、

そのときの境界線の本数は、

いったい、何本になるかな?

 

つづく