新聞をとる人が減っていて、新聞離れということがいわれたりする。
CDを購入するひとが減っていて、CD離れということも、
いわれたりする。
活字のニュースをみんな読まなくなったからだ、とか、
音楽を聴かないひとが増えているからだ、とか、
原因がいろいろいわれているけれど、
原因は、はっきりしている。
インターネットの登場だ。
ニュースなんかは、ヤフーニュースのヘッドラインで概略を知る
ことができる。
そのほうが、速報性もある。
テレビ番組欄も、ネットでチェックできる。
全国のスーパーのチラシをあつめたサイトもある。
新聞を必要としなくなりつつあるのだ。
音楽もそうだ。
Youtubeで好きな時に好きな音楽を好きなだけ視聴できる。
CDには動画はついていないが、Youtubeにはある。
なによりも大きいのは、お金の問題だ。
みんなが貧乏になったから、新聞をとらなくなったり、
CDを買わなくなったりしたわけでは、かならずしもない。
お金の使いみちがかわったのだ。
昔は、新聞代に月4000円、CD代に月2000円、などと
お金を出していた。
いまは、パソコンのネットに月4000円、スマホに月6000円、
などと使っているのである。
新聞やCDにはお金を使わなくなったが、パソコンやスマホには
お金を使うようになったのだから、
帳尻は合っているのだ。
これがもし、パソコンやスマホにお金を使い、
さらにそのうえ、新聞やCDにも以前と同じようにお金を使う、
となると、財布がパンクしてしまうかもしれない。
お金を使わなくなったわけではないのだ。
使いみちがかわっただけなのである。