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男性差別、ときどき、世界への反逆。

この世界についての非主流的な意見と、男性差別についての考えをすこし。

女性専用車両をやめろ、との脅迫文が、名古屋市営地下鉄に。

女性専用車両をやめろ、といった内容の脅迫文が、

名古屋市営地下鉄名古屋市役所にとどいた、とのニュース。

 

ヤフーコメントをみてみると、気持ちはわかるが犯罪はよくない、

とか、男性専用車両もつくれ、とか、さまざまな意見があるようだ。

 

女性専用車両に反対するひとは、以前から一定数はいたと思うが、

こういったかたちで、事件を起こしてまで自分の主張をおこなった

例は、過去にもあったのだろうか。

自分の記憶では、どうも、そんなことはなかったような気がするのだが。

 

今回の事件を、おかしなひとが突発的におこなった短絡的な犯行

だよね、と片付けてしまうのは簡単だ。

が、現実はそれほど単純ではないかもしれない。

 

法律というのは、こういう行為をやってはいけませんよ、と禁止する

規範としての役割をもっている。

こういう行為をやったら刑罰を加えますよ、という警告といっしょに

なっているから、たいていのひとは、その禁止されている行為をしない。

つまり、社会に対する不満や、犯罪をおこないたい衝動があったとしても、

刑罰によって威嚇されているから自分をおさえている、という面もある

わけだ。

ということは、実際に犯罪にいたってしまうひとの背後には、

犯罪にまでは至らないが心の中では不満をかかえているような層が、

実際に犯罪に至ってしまうひとの人数よりは、おそらくもっとたくさん、

存在しているだろう、ということである。

 

今回、女性専用車両への不満は、ついに、犯罪というかたちをとって

あらわれた。いままではなかったのに。

社会に不満を持つ層が多数になればなるほど、その一部が先鋭化した

行動にでる危険性も高まるだろう。

ということは今回の事件の背景には、潜在的女性専用車両に対して不満を

もつ層が、以前と比べてあきらかに増加しているのだろう、ということが

読み取れるのだ。

いわば、表層にあらわれた犯罪というのは、世の中のひとびとの心の中や

考え方を推し量る、リトマス試験紙のような役割を果たすのである。

これは、世論調査の基本的な考え方とも通じる。

たかだか1000人ほどを抽出して回答を求めたとしても、

その1000人だけが特別変わった人だ、ということには通常はならず、

ある程度、世の中全体の意見を反映したものになるのだ。

 

今回の、女性専用車両をやめろ、という脅迫行為は、

そういった不満が表層にあらわれたものだとみることもできる。

この流れが加速すれば、早晩、女性専用トイレをやめろ、とか、

レディースデーをやめろ、とかいった、類似の事例がでてくるかも

しれない。

それだけ、男性の不満は無視できないほどに高まっている、ということだ。