漢字の、とめ、はね、はらいには、あまり注意をはらわなくていい
と、文化庁があらたな方針をしめしたというニュースが、去年あった。
自分は、漢字のとめ、はね、はらいは、単なる文字の装飾ではなく、
なんらかの意味があってそうなっていると思っている。
文字や言葉というのは、人間が意思疎通するうえで便利なように、
という単純な利便性の観点のみから機械的にうまれたものではなく、
通常は見えないようななにかを、目に見える世界の背後に見出し、
その世界に関する体系を言葉の世界に反映させたものである、
と勝手に思っている。
門や寸、水、小といった字には、上から下へとおろした線を
左向きにすこしはねあげる、という形がみられる。
これは、存在や現象という現実世界に対する関係において、
何らかの意味で強制的な通用力をもつという意味をもつ漢字に
あらわれるのではないか、と、例によって勝手に思っている。
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