古典文学の一つだ。
この作品についてウィキペディアで調べると、
どうして「赤と黒」という作品名になったかについて、
いろいろな説があげられている。
が、ここでは、自分で独自に考えてみることにしよう。
このブログではしばしば述べていることだが、自分は、この世界は、
矛盾→理→生、という順番で出来上がった、と勝手に考えている。
人間の体でいえば、髪の毛→頭→胴体、の順番。
1日でいえば、夜の闇→昼の光→夕方の夕焼け、の順番。
色でいえば、黒→白→赤、の順番。
そして、矛盾→理→生という生成がどのようにして起こったのかというと、
まずはじめに、矛盾という母なる女性がいた。色でいえば、黒だ。
その女性が、はじめてとなる自分の子を産んだ。
この第一子が男の子で、理だ。色でいえば、白になる。
そして、その理を産んだ母なる矛盾と、うまれた子である理がまじわって、
第二子である生がうまれた。女の子だ。色でいえば、赤になる。
この世界生成の原理の中で、女性は2人登場する。
1人は、矛盾という母なる女性で、母であるから、年齢は比較的高い女性である。
その色は、黒。
もう1人は、生という女性で、これは女の子だから、年齢は比較的若い女性である。
その色は、赤。
つまり、世界生成の原理をふまえて考えれば、
赤は、年齢の若い女性を、黒は、年齢の高い女性を、
それぞれあらわしていることになる。
もしスタンダールが、この世界生成の原理を知ったうえで、
「赤と黒」という作品名にしたのだとしたら、
おそらくその作品の中では、
年齢の若い女性と年齢の高い女性が、主要な登場人物として
あらわれてくるのではないだろうか。