この世界の不思議

この世界のいろんなことについて、思ったことを書いていきます。

スタンダール「赤と黒」。

スタンダールの小説に、「赤と黒」という作品がある。

古典文学の一つだ。

 

この作品についてウィキペディアで調べると、

どうして「赤と黒」という作品名になったかについて、

いろいろな説があげられている。

が、ここでは、自分で独自に考えてみることにしよう。

 

このブログではしばしば述べていることだが、自分は、この世界は、

矛盾→理→生、という順番で出来上がった、と勝手に考えている。

人間の体でいえば、髪の毛→頭→胴体、の順番。

1日でいえば、夜の闇→昼の光→夕方の夕焼け、の順番。

色でいえば、黒→白→赤、の順番。

 

そして、矛盾→理→生という生成がどのようにして起こったのかというと、

まずはじめに、矛盾という母なる女性がいた。色でいえば、黒だ。

その女性が、はじめてとなる自分の子を産んだ。

この第一子が男の子で、理だ。色でいえば、白になる。

そして、その理を産んだ母なる矛盾と、うまれた子である理がまじわって、

第二子である生がうまれた。女の子だ。色でいえば、赤になる。

 

この世界生成の原理の中で、女性は2人登場する。

1人は、矛盾という母なる女性で、母であるから、年齢は比較的高い女性である。

その色は、黒。

もう1人は、生という女性で、これは女の子だから、年齢は比較的若い女性である。

その色は、赤。

 

つまり、世界生成の原理をふまえて考えれば、

赤は、年齢の若い女性を、黒は、年齢の高い女性を、

それぞれあらわしていることになる。

 

もしスタンダールが、この世界生成の原理を知ったうえで、

赤と黒」という作品名にしたのだとしたら、

おそらくその作品の中では、

年齢の若い女性と年齢の高い女性が、主要な登場人物として

あらわれてくるのではないだろうか。

東洋占術と、数え年の計算法。

数え年、というのを、聞いたことがあるだろうか。

おじいちゃん、おばあちゃんなど、古い世代のひとは、昔は、

よく数え年で年齢を数えたりしていた。

42歳は男の大厄、などといわれたりするが、

この厄年の計算法も、数え年で数えた年齢を基準としている。

数え年で42歳は、男の厄年だ、ということだ。

 

では、数え年とは、なんなのだろう。

どうやって計算するのだろう。

 

普段、日常的に使っている満年齢に、1歳だけプラスしたら、

それが数え年なのだろうか。

 

じつは、それはちがうのだ。

数え年には、数え年の、独特の計算法がある。

 

ウィキペディアなどで、数え年の計算法をしらべてみると、

「生まれた年を数え年1歳とし、以降、1月1日がくるごとに、

 1歳ずつプラスしていく」などと書かれている。

なるほど、そうなのか、と思うだろう。

たしかに、日常的に簡便に数え年を扱う際には、これでも事足りる。

 

 

しかしながら、東洋占術をやる際には、注意が必要だ。

四柱推命(子平、先天八字)、あるいは、紫微斗数といったものが、

東洋占術の代表的なものなのだが、

これらはもともと、中国発祥のものである。

これらの占いでは、年齢の計算は数え年が基準になっているのだが、

その数え年を計算する際には、やはり、

中国式のやり方を用いなければ、東洋占術として機能しなくなってしまうのだ。

数え年の、簡便な計算法では、占いの役にはたたないのである。

 

では、東洋占術での、数え年の計算法とは、どのようなものなのか。

それは、以下のようになる。

「生まれた時点(生まれた年、ではない)を1歳とし、以降、

 旧暦の1月1日(旧正月)がめぐってくるごとに1歳ずつ加える」

このようになるのだ。

 

であるから、数え年で数えた年齢は、満年齢プラス1歳、あるいは、

満年齢プラス2歳、のいずれかになる。

 

具体的な例で考えてみよう。

 

太陽暦グレゴリオ暦)での10月にうまれたひとがいるとする。

このひとは、うまれた時点で、数え年1歳である。

数え年に0歳はない。はじまりは、数え年1歳からだ。

 

月日がめぐり、1か月から2か月ほどたって、太陽暦での元日がきたとする。

しかし、そのひとの数え年での年齢は、変化しない。

太陽暦での元日、ふつうわれわれが年賀状を受け取ったりする元日の到来は、

東洋占術での数え年には、変化をおよぼさない。

 

それからしばらくたって、

太陽暦での1月末ごろから2月上旬ごろにかけて、

旧暦の1月1日(旧正月)が到来したとする。

旧正月は、だいたい、毎年それくらいの時期にやってくる。

この時点で、そのひとは、数え年2歳になる。

 

それから8か月ほどたって、太陽暦での10月がやってくる。

そして、そのひとが実際に生まれた10月の誕生日がやってきたとする。

しかしそのことは、数え年には、なんら影響しない。

そのひとは、満1歳になるのだが、数え年は2歳のままである。

 

 

別の具体例でみてみようか。

 

太陽暦での1月にうまれたひとがいるとする。

このひとは、うまれた時点で数え年1歳だ。

ただ、このひとの場合、うまれたのが太陽暦の1月だから、

うまれてからわずか数週間ほどで、

ただちに旧正月がやってくることになる。

そうすると、やはり、そのひとは数え年2歳になる。

そのひとが数え年1歳であったのは、わずか数週間だけ、ということになるのだ。

 

うまれたのが太陽暦での2月上旬で、旧正月がその数日後にやってくる人もいる。

そういうひとは、

数え年1歳であったのは、うまれてから数日間だけ、ということになる。

自分にとって敵なのか、味方なのかーその3。

このやり方を使えば、まだ自分が実際に会っていないような相手でも、

そのひとが自分にいい影響をあたえる人なのか、

それとも、よくない影響をあたえる人なのか、という予測がつく。

これから交際をはじめようかな、恋愛関係になろうかな、

と思っているような相手でも、

これを使って相性をみることができる。

 

これは、自分に身近な、親しい、せまい関係にあるようなひとだけに

適用できるものではない。

もっと広い範囲の人、広い範囲の事象に適用できる。

 

たとえば、この日本という国は、はたして、

自分と相性がいいのだろうか。

日本という国にいて、自分は活躍、発展できるのだろうか。

 

そんなことを考えたときには、次のホロスコープを調べてみるのが、

役に立つかもしれない。

① 日本国憲法が公布、施行されたときの年月日

② 神話、伝説上で、この日本という国ができたとされる、

  紀元前660年2月11日

③ 今上天皇の生年月日

④ 現在の内閣総理大臣の生年月日

 

①は、新憲法下での新生日本において自分が活躍できるかどうか。

②は、古来より続くこの日本の地から、自分は支援を受けられるかどうか。

③は、平成という時代が、自分にとって運のいい時代なのかどうか。

④は、現政権は、自分と相性のいい政権なのかどうか。

 

そんなことを、みることができると思う。

 

そのほかにも、たとえば、アメリカという国は、自分と相性がいいのか。

中国という国は、自分と相性がいいのか。

そんなことを知りたければ、アメリカや中国の建国年月日でホロスコープ

出してみればいいかもしれない。

そうすれば、たとえばアメリカや中国へ旅行に行ったり、あるいは、

アメリカや中国でビジネスをしたり、といったときに、

それがうまくいくかどうかについて、ひとつの示唆をあたえてくれるだろう。

 

会社でもそうである。

会社には、その会社の設立年月日と、創業者の生年月日、

現在の代表取締役の生年月日がある。

それらを調べれば、その会社にたとえば入社するとき、

あるいは、その会社と取引するとき、あるいは、

その会社の株を買おうとするとき、

はたしてそれらがうまくいくかどうかにかんして、示唆がえられるだろう。